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イベントは参加者全員でつくるもの。
――誰かがプレゼンしているときも、笑いどころではちゃんと笑うし、必要があらば野次も飛ばす。参加者も一緒になって、場を盛り上げているんです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。
今回は「イベントは参加者全員でつくるもの」というテーマで話していこうと思います。
📚会場がひとつになったトークイベント
先日、「TALK ABOUT!!」というトークイベントに参加してきました。僕が最近シェアハウスでお世話になっているはやぶささん主催のイベントで、自分の好きなことや伝えたいことを5分間でプレゼンする会です。
申し込みの際に登壇申請すれば誰でもプレゼンターになれる仕組みで、かくいう僕も伝えたいことがあったので登壇者として参加することにしました。
しかし、イベント当日、僕は夏風邪で喉が痛くて、声が出ない状態だったんです。一度は登壇も参加も取りやめようと思っていたくらいなんですが、これもひとつの試練だなと捉えるようになった僕は、「無言でプレゼンをする」という無謀な挑戦をすることにしました。
つまり、モニターに映すプレゼン資料だけで伝えたいことを伝えにいったわけです。
当日昼間からスライドをつくり始めて、本番ギリギリまで粘りました。頭のなかでプレゼンしている自分をイメージしながら、文字に思いを乗せていきました。
そんなこんなで迎えた本番ですが、僕の想像以上の盛り上がりを見せました。
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プレゼン資料を通して「声が出なくても、プレゼンをやる」ってことが共有されたとき、拍手が巻き起こったんです。「僕が声を出せない分、みなさんが盛り上がってください!」って煽ったとき、「いえーい!」の歓声が上がったんです。
前置きの時点で、笑いどころも盛り上がりどころもつくれたので、僕のプレゼン自体はそこで成功したも同然でした。参加者全員の力を借りて、僕は「無言のプレゼン」を実現することができたのです。
そのとき僕は思いました。
イベントは主催者だけでも、メインで動く人たちだけでもなく、参加者全員でつくるものだって。
📚良い場にしようとする意識
僕が語ると、僕の武勇伝のような聞こえがちになるので厄介なんですが、「無言のプレゼン」を成功の要因を担っているのは、「場」でした。僕は単純に働きかけただけで、聴いてくれている人たちが反応してくれなかったら事故が起こったはずです。
参加者全員が「TALK ABOUT!!」を良い場にしようという意識のもと参加しているから、僕の働きかけに答えてくれたんです。きっと「TALK ABOUT!!」じゃなければ成立しなかったはず。場所が場所なら、白けていました。
「TALK ABOUT!!」は登壇される方のプレゼンがメインコンテンツだと思われがちですが(本当のところは知らんけど)、実際は「みんなで盛り上がること」や「交流」だったりします。
誰かがプレゼンしているときも、笑いどころではちゃんと笑うし、必要があらば野次も飛ばす。参加者も一緒になって、場を盛り上げているんです。
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また、プレゼンがずっと続くわけではなくて、適宜休憩が挟まっています。その休憩のときに、登壇された方の話をより詳しく聞きにいったり、他の参加者と親交を深めて次の約束を結んだりするんですよね。
一方通行に音が流れているのではなくて、双方向的に音が対流しているんです。
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📚第2回「FAVORITE!!」の開催
「TALK ABOUT!!」はたくさんの気付きや学びをくれるイベントです。以前登壇したときも感じたことではありますが、改めてイベントづくりについて考える契機をつくってくれました。
実は、来週の金曜日に、「FAVORITE!!―自分のお気に入りの本を紹介する会―vol.2」というイベントを開催するんです。ビブリオバトルを普及させたい思いのもと、僕が自ら企画して運営しています。5分間で自分のお気に入りの本を紹介し、それをもとに参加者のみんなと交流するという内容のものです。
ちなみに第1回の様子はこんな感じ↓↓↓
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そのときのイベントレポートでも書いたことではありますが、次回の「FAVORITE!!」では、もう少し交流の時間を増やす工夫を凝らそうと考えています。もちろん、ビブリオバトルの認知を広めることは目的のひとつだけど、「人と本が集まる場所って楽しい」「また来たい」と思ってもらうことが前段階の目的です。
そう考えたときに、「本を紹介する時間」よりも「人と交流する時間」を長くした方が、それを追求できると思ったんです。僕の経験上、笑顔が生まれるのも、予定調和ではない想定外のことが起きるのも、空間の温かみを感じるのも、後者だからです。
また、「人と交流する時間」の良いところは、図らずとも人を巻き込めること。また、巻き込まれにいけること。第1回のときも、運命的なエピソードが生まれたり、参加者の能動性が発揮される瞬間はいくつもありました。
第2回では、僕が主催者として、より参加者全員でイベントをつくっていく意識をその場に浸透させることができるように演出していきたいです。
他にも「TALK ABOUT!!」に参加して、あるいは登壇して気付いたこと、学んだことは細かいことでいえばたくさんあるので、自分のイベントに転用していこうと思います。
第2回「FAVORITE!!」の詳細は以下の通りです。お近くにお住いの方向けの案内にはなってしまいますが、興味を持たれた方は是非申し込みください! 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20230926 横山黎
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場所 : クラフトビールバー「The FAVORITE」
〒310-0041 茨城県水戸市上水戸3丁目8−7
※お気に入りの本を1冊ご持参ください。
申し込みはこちらから↓↓↓
参加フォーム