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イベントの資金をつくる難しさ
――「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」の収支を詳しく示すとこんな感じです。
収入
物販の売り上げ:17500円
スポンサー:15000円
プチスポンサー:7276円
打ち上げ会費:72000円
その他(サポート等):12888円
合計 124664円
支出
ポスター発注代:5914円
チラシ発注代:2684円
カバー表紙代:3830円
本の仕入れ代:10130円
家族の宿泊代:15000円
打ち上げ代:59973円
その他:370円
合計 97901円
収支
26763円
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「イベントの資金をつくる難しさ。」というテーマで話していこうと思います。
📚収支問題を退治しにいったけど
先日、僕は「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催しました。卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、その秘密や歴史について1時間かけて物語りにいきました。
全部で47人のお客さんを動員できたし、参加者アンケートを見ても少なからず満足してもらえたようだし、終演後の物販で自分の本を届けることもできたから、総じて成功だと振り返っているのですが、どうしても見逃せないのが「イベントの運営費に関して」です。
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「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」は大学図書館のなかにあるライブラリーホールという場所で開催したんですが、大学施設を利用するということで有料イベントにすることができなかったので、お客さんから参加費を徴収しなかったんですね。
となると、イベントの収益は終演後の物販に頼るだけになってしまうわけですが、どれくらいの売り上げが立つか分からなかったので、イベント当日までに黒にしようと思い、noteで有料記事を販売したり、サポートを募ったりしてきたんです。
ありがたいことに支援、応援してくださる方が想像以上にいらっしゃいまして、どうにか最低限の出費を賄うことができたんですが、忘れてはいけないのが、その予算計画にはイベントスタッフへの人件費を保留している前提で練られたものであるということです。
📚スタッフに申し訳ない
「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」には、運営スタッフがいました。当日の運営をはじめ、それまでにもいろいろ準備を手伝ってくれたんです。当日の運営に対するお金を払おうと思ったら、日給5000円(約4時間労働)だとしても2万円かかるわけで、当日までに割いてもらった時間の対価も含めると、もっと膨らむことになります。
参加者アンケートでその対応が評価されるほど、当日のスタッフの働きぶりはステキなものだったのですが、そうであるからこそ、そこに価値を見出すし、だからこそ僕は報酬を与えることができない予算状況に申し訳なさを覚えるわけです。
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また、当日撮影スタッフも2人いたんです。どちらも友達で「全然タダでいいよ」と言ってくれたから今回は対価を支払わずに撮影まわりをお願いすることになりました。
彼ら自身、ライブ配信の練習をしておきたいから、その勉強も兼ねて「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」を配信してくれたので、双方の合意の上で、物々交換(「撮影の依頼」と「配信の場の提供の依頼」)が成り立っているといえばそうなのですが、普通に対価を考えると、少なからず云万円の世界なので、やっぱり申し訳なさがつきまといます。
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もちろんお金が全てじゃないから、と口を揃えていってくれる人たちばかりだと思っているのですが、僕は逆にそれに甘える形になってしまったので、長い目で見ると厳しいものを感じてしまいます。つまり、今後も同じような運営をすることになったときに、今回のような環境に恵まれることがなかった場合、スタッフを獲得することができないなと危惧しているわけです。
今回関わってくれたスタッフたちはみんな僕のことをよく知ってくれているし、少なからず面白いイベントにしてくれるという信頼があったと思うので、ボランティアでも手を差し伸べてくれたわけですが、次開催するときにはみんな別のステージにいるだろうし、別の人にお願いすることになるかもしれないし、ちゃんと「人件費」の課題に向き合わないといけないなと反省しています。
📚イベントの資金をつくる難しさ
ちなみに、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」の収支を詳しく示すとこんな感じです。
収入
物販の売り上げ:17500円
スポンサー:15000円
プチスポンサー:7276円
打ち上げ会費:72000円
その他(サポート等):12888円
合計 124664円
支出
ポスター発注代:5914円
チラシ発注代:2684円
カバー表紙代:3830円
本の仕入れ代:10130円
家族の宿泊代:15000円
打ち上げ代:59973円
その他:370円
合計 97901円
収支
26763円
ちゃんと黒にしているから良いんだけれど、さっきも言ったように、ここに人件費は含まれていません。運営スタッフには、僕の最新作をプレゼントすることにして、今回は新たに報酬を与えることはしないことにしました。
申し訳なさがあるんですが、この痛みは、今後の糧になると思っていて、次のイベント運営に活かすことで、昇華させようと考えます。
お金の心配をしない方が、スタッフも心置きなくイベントを運営に臨めるし、イベントをよりよいものにしようと前のめりになれるんじゃないかなとも思います。申し訳なさを解消するだけでなく、イベントの活発化にもつながるので、次大きなイベントをやるときは、人件費も含めて、収支問題を解決できるように考えることにします。
そのためにはどうやって資金を調達すればいいんだろう。イベントの資金をつくる難しさに頭を抱えます。まだまだ勉強不足。いろんなことを経験しながら、可能性を探っていきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240316 横山黎