卒業は別れじゃない
ーー人生の交差点でまた出逢うとき、とっておきの土産話ができるような未来へと旅立とうと決心しました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「卒業は別れじゃない」というテーマで話していこうと思います。
昨日、僕は大学を卒業しました。4年間通った大学生活に読点を打ったのです。今日はそんな学生最後の日を振り返っていこうと思います。
卒業式は大学近くの武道館で開催され、その後、学位授与式が大学の教室で行われました。生憎の酷い雨のせいで卒業を素直に喜びにくい環境でしたが、袴やスーツを着こなした姿の学生たちで溢れかえっていたり、仲間たちと写真を撮ったり、また会おうねと約束したり、飲み語り合ったりしたひとつひとつの瞬間が、僕に卒業を実感させてきました。
学位授与式が終わった後、僕は元バイト先のパーティへ行きました。僕は2年半くらい結婚式場のスタッフとして働いていたんですが、そのバイトのシステムができてから10年が経ちまして、その記念にパーティが執り行われることになったのです。偶然にも日程が卒業式の日の夜だったので参加をためらっていたんですが、お世話になったし久しぶりに同僚たちと再会したいなと思ったので、参加することにしたんです。
数年ぶりに会えた人もいたし、お世話になったプランナーさんに作家として認知してもらったし、いろんな人からエールをもらえたので、参加してよかったなと心から思いました。
それが終わってからは、僕の行きつけの洋風居酒屋トチローに立ち寄りました。友達と呑みにいくこともあったし、ひとりで行ってカウンター席でマスターと語り合うこともあったし、イベントの打ち上げの会場として使わせてもらったこともありました。店の営業時間的に長居することはできませんでしたが、マスターからおすすめされて好きになったネグローニだけ嗜んで、店を出ました。
最後に訪れたのは、住み開きシェアハウス「はちとご」。いろんな人が集まる場所でして、僕の最後の1年間を語るときに避けては通れない場所です。僕の初書籍『Message』の手売りに拍車がかかったし、仲間や場をつくることの意義を知り本のイベントを開催してきたりしました。パートナーと巡り合うこともできました。
卒業式の日の過ごし方を考えていたとき、最後に訪れるのははちとごにしようと決めていました。それがいちばん締まりがいいと思ったのです(笑) トチローを出た後、はちとごを訪れて、パートナーと管理人のはやぶささんとおだやかな時間を過ごし、その日を結びました。
#なぜかスマブラをやった
卒業というと、もう会えないような気がしてしまいますが、実はそんなことないんですよね。関係や思い出に終止符が打たれたわけではない。打たれたのは読点だけです。過去と今と未来が地続きであるように、卒業とはいえ一生の別れでもなければ、全ての終わりでもないのです。
実際、つい先日、僕は幹事として高校の同窓会を開いたんですが、久しぶりに旧友たちと再会することができたんです。会おうとする意志が、再会を生むんです。
昨日卒業の時間を共にした学科の仲間たちとも、パーティで再会した元同僚たちとも、はちとごのみんなとも、またどこかで会える。会おうとすれば、必ず再会できる日はやってくる。そんなことを思いました。もちろん、これからも個人的に付き合いのある人たちも少なくありませんが、あまり関われない人に対しても、永遠の別れが訪れたわけではないことを噛み締めて、僕は彼らに「またね」と伝えたのです。
人生の交差点でまた出逢うとき、とっておきの土産話ができるような未来へと旅立とうと決心しました。もっと面白くなろう。もっと心動くような物語をつくろう。そして、次会ったとき、その物語を物語ろう。
だから、あなたもあなたらしく、自分のなかにある絶対を守りながら、生きていてほしい。そして、また会ったときに、物語ってほしい。願いのような言葉の花を、すべてのあなたに贈ります。
じゃあ、またね。
20240327 横山黎
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