ゲストハウスの仕事をして、英語力が少しだけ向上した話。
――あんなに英語を毛嫌いしていた僕は今、海外のゲストに英語でおもてなしをしています。そして、「プロフェッショナル」と評価してくれるくらいに、満足してもらえるような仕事ができています。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「ゲストハウスの仕事をして、英語力が少しだけ向上した話。」というテーマで話していこうと思います。
🏨英語力が少しだけ向上した?
僕は今、木の家ゲストハウスのマネージャーの仕事をメインでやっています。茨城県水戸市上水戸にある宿泊施設で、他の旅館やホテルとは違い、1棟を貸し切ってBBQしたり、他のゲストとの交流を楽しんだりすることができます。
今年の4月から本格的に関わるようになったので、かれこれ4ヶ月半くらい木の家の仕事をしてきたわけですが、最近思うのは、「あ、自分の英語力がちょっぴり向上しているかも」ということ。
ゲストハウスは海外ではメジャーな宿泊施設の形態なので、一般的に海外のゲストの方々が多く泊まる場所です。木の家ゲストハウスは圧倒的に日本人のゲストが多いんですが、海外のゲストももちろん宿泊します。
それこそ昨日も急遽Airbnbで海外の人から予約が入り、夕方ごろ、僕がチェックイン対応をすることになりました。もちろん英語で対応するんですが、ちゃんと案内できるんですよね(笑)
というのも、以前の僕は、将来は絶対に英語を使わないで済む仕事に就こうと思っていたくらいに英語に対する思いはなかったんです。そもそも日本語の方が好きだからでもありますが、ろくに英語がしゃべれないことがいちばんの要因だったんだと思います。
そんな僕が今、木の家ゲストハウスで英語をつかって、海外の方をもてなしているんです。それを踏まえて思うのは、「英語を使う環境が、僕の英語力を少しだけ向上させた」ってことです。
🏨最強の英語上達方法
これに関しては別に大して驚きもしていません。学生時代から僕が考える最強の英語上達方法は、「英語を使う環境に居続ける」でした。留学とか、移住とか、長い世界旅とか、日本を離れて決して短くない時間、英語を使う環境に居続けることで、自然と英語力なんてものは上達すると信じていたんです。
教室で、教科書を開いて、使いもしない例文を習うくらいなら、現地で、海外の人とコミュニケーションを取って、日常的によく使うフレーズを感じて学んだ方が良い。そんなことを思っていました。
だから、少なからず海外の人とコミュニケーションを取らないといけないゲストハウスで仕事をしていれば、前よりも英語力が向上するのは自然なことだと思っています。身をもって確認作業ができたという気付きを得られたことが収穫といえるかもしれませんね。
ゲストハウスの何がいいかって、英語を勉強しているわけではないんですよ。目的は「海外のゲストの対応をする、コミュニケーションを取ること」であり、英語を使うことは手段でしかないんですよね。目的を果たすためには、英語を使わなければいけないんだから、結果的に英語が身に着くんです。
#本当に通じなくて翻訳アプリ使うこともあるけど!
#それもひとつの手段
🏨英語でおもてなしをしている
先月末、僕はとあるイタリア人とめちゃくちゃ仲良くなれたんです。もちろん彼もうちのゲストだったんですが、とても満足してチェックアウトされた方です。
木の家ゲストハウスでは有料オプションで茶道体験が可能なんですが、そのイタリア人から茶道体験の要望があったんですね。そういえば僕もまだ体験したことがなかったから、一緒に体験することになりました。
また、訳あって、宿泊していた施設から別の施設へ1日だけ移ってもらうことがあったんですが、僕が車で夜に迎えにいったんですね。で、イタリア人を乗せてその施設へ向かったんですが、走行中、大きな音が轟きました。
花火の音です。
実はその日、水戸駅近くの千波湖で花火大会があったんです。ちょう度それが始まった頃だったので、せっかくだし遠まわりをして、花火を見にいくことにしました。車窓から眺める花火というのも悪くありませんでした。それは、イタリア人と花火を観るという僕にとっては奇異な体験をしていたからかもしれません。
彼も彼ですごく喜んでくれました。チェックアウト後、レビューを書いてくれたんですが、それを見て、僕はにやにやしていました。
あんなに英語を毛嫌いしていた僕は今、海外のゲストに英語でおもてなしをしています。そして、「プロフェッショナル」と評価してくれるくらいに、満足してもらえるような仕事ができています。
もちろん僕の英語力なんてまだまだです。上手くコミュニケーション取れないときの方が多いし、もっとしゃべれたらもっと良いサービスができるんだろうなと夢想しています。
でも、とりあえず今の僕を優しく受け止めると、ゲストハウスで仕事をしていたら、英語力が少しだけ向上したと振り返ることができます。これからもより良いサービスが提供できるように、英語をつかって、海外のゲストの方々とコミュニケーションを取っていけたらなと思います。
こんな僕でもこうなれるんだから、日常的な英語力を向上させたい人はゲストハウスで働いてみるのも悪くないかもしれませんね(笑) 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20240816 横山黎