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物語のある歌詞

――物語があるからこそ、どんな言葉遣いをすればいいのか、どんな世界観を追求するべきか、どんなメッセージを持ってくるか、容易に設計することができるんです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「物語のある歌詞」というテーマで話していこうと思います。

📚物語のある歌詞

僕は小説を中心において大学生作家として活動しているんですが、別に小説だけを追求したいわけではなくて、そのときに興味を持った創作に手を出したくなってしまう、恋愛でいうところのクズ男です(笑)

最近は、本命の小説に戻ってきましたが、脱出ゲームづくりのチームにも参加しているので、二股状態。いや、その脱出ゲームで使う音楽の歌詞も担当することになりそうだから、三股かも(笑)


さて、昨日のことになりますが、その脱出ゲームの軽い打ち合わせがありました。

そもそも脱出ゲームとは、密室に閉じこめられたプレイヤーが部屋のなかにある謎を解き明かし、部屋から脱出することを目指す体験型ゲームです。

僕の友達(しゅんちゃん)が最近特にはまっているコンテンツで、プレイヤーとして参加するだけじゃ物足りなくて、クリエイターとしてイベントをやりたいというようになりました。で、僕にも構成作家として参加してほしいといわれて、ちゃっかり参加することになったんです。

昨日は、しゅんちゃんの友達に会いました。彼は、この脱出ゲームに音楽を提供してくれるそう。その話を知ったときからずっと会いたかったんですが、なかなかタイミングが合いませんでした。そんななか、昨日、もともと打ち合わせる予定はなかったんですが、急に「今から会える? ◯◯(その友達)と会わせたいんだけど」としゅんちゃんから連絡が来たので、家を飛び出しました。

待ち合わせ場所は住み開きシェアハウス「はちとご」。最近僕がお世話になっているオープンスペースです。そこで、顔合わせをして、それぞれの思いを語り合って、コンテンツを交換こして、未来への思いを膨らませました。

彼のつくった音源を聴かせてもらったんですが、メロディと歌詞に誠実で優しい人柄が滲んでいました。僕好みの曲調で、こっちも気分が高まったので、僕が作詞した音源を聴いてもらいました。バンドをやっている高校時代の友人(山D)がつくってくれた「初めましての恋」という曲です。

それを聴いた彼は、開口一番にこんなことを言いました。

「物語のある歌詞ですね」


📚歌詞だけは譲れない

物語があるもなにも、物語が先にあって、それをベースにした歌詞を綴っているから当然といえば当然ではあります。物語があるからこそ、どんな言葉遣いをすればいいのか、どんな世界観を追求するべきか、どんなメッセージを持ってくるか、容易に設計することができるんです。

僕は音楽とはいえ曲だけでなく歌詞にも重きを置きたい人で、中学時代から400以上の歌詞を綴ってきたからこそのこだわりを持っているんです。

自分が一番良いと思える歌詞は自分しか書けないという領域まで達せたので、本当に大事にしたい音楽をつくるときは、たとえ曲は誰かに任せたとしても、歌詞だけは僕に書かせてと頭を下げます。

「初めましての恋」の制作時もそうでした。

先にメロディーをつくってくれた山Dが、一旦歌詞も書いてくれたんです。ただ、できあがったものを見て、僕は納得がいかなかった。そもそも僕の物語『初めましての恋』のテーマソングとして依頼したし、自分の作品のことは自分が一番分かっているし、自分が一番良いと思える歌詞を書けるのは他の誰でもなく僕だから、ここで妥協したら後悔すると予感したのです。

で、ごめん、レコーディング代全部出すから、僕に歌詞を書かせて!とお願いしました。

安くない金額だったけれど、できあがった曲を聴いて、やっぱり僕が書いてよかったなと思いました。だからこそ、昨日、初めて「初めましての恋」を聴いた彼は「物語のある歌詞」と評価してくれたんだと思います。

「初めましての恋」LyricMovie↓↓↓
https://youtu.be/0-o5X8w81ig


📚『君はマスクを取らない』の音楽

最近、『君はマスクを取らない』という小説を書いています。いつもマスクをしている女子高校生との出逢いを通じて、自分の大切なものを見つけていく青春純愛物語です。創作大賞のしめきりに間に合わせたいので、最近は多くの時間をそれに費やしています。

『初めましての恋』のテーマソングをつくったように、『君はマスクを取らない』のテーマソングもつくりたいなあと思って、結構前からちょこちょこ作曲していたんです。

物語の最後を壮大に締めてくれる感動的なメロディーに、物語に寄り添う歌詞、もっといえば物語をなぞるような歌詞を乗せたい。そんな意識のもと、作詞作曲をしていました。

僕の頭のなかのイメージではフルオーケストラなんですが、僕にはそれを実現するほどの力がないので、とりあえずギターで弾き語りました。別に歌もギターも上手くないし、自分に合わない高いキーの局になってしまいましたが、僕の伝えたいことはこの曲に詰まっています。

もし興味を持たれた方は、怖いものみたさで以下の動画をごらんください(笑) 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230621 横山黎



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