【教育論】B判定で良いんだよ。
ーー全員が全員A評価をとれるわけじゃないし、そもそもA評価に執拗にこだわる必要はありません。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「教師の仕事は生徒みんなの評価をBにすること」というテーマで話していこと思います。
◆評価について
普段は創作に関する記事を書いているんですが、実は僕は教育学部の大学生で、先日まで教育実習にいっていたこともあり、最近は教育に感する記事を書いています。
今回は、実習でお世話になった指導教諭が話してくれた「評価」について話していきます。
みなさんも生徒だったことがありますから、評価についてなんとなく把握していると思います。
普段の授業では、基本的にABCで評価をしていきます。それをもとに、総合的な評価をつけていき、5段階評価のこともあれば、10段階評価のこともあるって感じです。
では、今回のテーマ、というか結論なんですけど、教師の仕事って、みんなをB判定にすることなんです。
◆Bで良い
授業をするためには学習指導案という計画書をつくらなきゃいけません。評価の規準も記さなければいけないんですが、そこにはCかBかを区別するための規準しか記さないんですね。
学習指導案という観点からも、教師の仕事はみんなをBにすることだってことが分かると思います。
僕のした授業ではワークシートを使ったんですが、評価はそれをもって行いました。
ワークシートの内容は三角ロジックシートというフレームワークで、「主張」「理由」「根拠」を明確化して論理的な考えを形成することをねらったものです。
今回の評価の仕方は、以下の通りです。
つまり、三角ロジックシートの「主張」「理由」「根拠」の欄がちゃんと埋まっていれば、それはB評価というわけです。
僕が担当した単元の内容が「論理を捉える」なので、論理を捉えることができれば学習目標に辿り着いたことになります。
「三角ロジックシートを完成させる」
=「『主張』『理由』『根拠』が書けている」
=「論理の展開を捉えることができている」
という等式が成り立つので、「論理の展開を捉える」目標が達成されたといえます。
論理の展開を捉えることが目標なので、たとえ「理由」や「根拠」が一つだとしても、どんなに短い文だとしても、書けていれば○なのです。B評価なのです。
◆自己肯定感を上げる
なんか、評価っていうと、1番上が良いが絶対みたいな雰囲気あるじゃないですか。つまり、A評価絶対主義みたいな風潮がある。
でも、全員が全員A評価をとれるわけじゃないし、そもそもA評価に執拗にこだわる必要はありません。
やっぱり人によって得意不得意があるし、それを無理矢理得意にさせようとする時代でもない。個性や主体性を尊重する時代柄、教師の仕事はA評価を目指させることじゃない。みんなをB評価にすること。B評価を、合格点だと伝えることなのです。
指導教諭はこんなことを言いました。
評価絶対主義の日本の教育が、自己肯定感の低い子どもたちを育てていったのです。
教育の在り方次第で、子どもの姿も変わるし、文化や国柄も変わる。改めて、教師の仕事の責任の重さを感じました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20220919 横山黎
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