noteの記事で振り返る2024年の物語。
ーー1年を12の記事で振り返るってなかなか難しいことです。この12本の内容が2024年のダイジェストではありませんし、月に1本と決めていたから泣く泣く選ぶのをやめた記事も多々ありました。それくらいに物語りたいことが生まれた1年だったといえます。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「noteの記事で振り返る2024年の物語。」というテーマで話していこうと思います。
2024年もお世話になりました。新社会人1年目、大変なこともありましたが、自分らしく生きることができたなぁと振り返っています。
「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」を開催したり、木の家ゲストハウスマネージャーとしてイベントを開いたりゲストと交流したり、ラジオパーソナリティとしてたくさんの人の夢を聴いたり、大学の授業に登壇したり、旅をしたり......。
その全てを、毎日noteの記事に綴ってきました。起こった出来事、生まれた感情、思考の過程を包み隠さず物語りにいきました。2024年最後の日、月毎のお気に入りの記事をリストアップしたので、是非、覗いてみてください。
1月「大学生作家が元日にぼんやり考えている未来」
1月1日の記事なのですが、これを読み返したみたらちょっと面白かったのでこの話題から。
というのも、「2024年にやりたいこと」を語っているので、僕の今と照らし合わせれば答え合わせができるのです。リアル正解は1年後です(笑)
大きく分けて6つの「やりたいこと」が書かれていました。ひとつずつ簡単に答え合わせしていきましょうかね。
大幅やりたいことはできたのかなと思います。ただ、できていないこともあるし、まだまだ不十分なこともあります。未解決のものは、2025年に引き継いでいこうと思います。
2月「桃太郎になると決めた日」
学生最後のイベントとして僕が開催した「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」。その数日前に書いた記事です。
「桃太郎」を「まわりの仲間を巻き込んで何かひとつのことを成し遂げる存在」と定め、自分もそうなりたいと望んだ日のことを語っています。「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」とは、その夢を叶えにいくためのイベントでもありました。
さっきも少し触れましたが、47人を集客し、17人のプチスポンサーを集めました。運営スタッフとして5人、撮影スタッフとして2人、その他にも大学図書館や大学広報室、大学前の本屋さんなどが関わってくれました。
ちゃんと桃太郎になれた。そう振り返っています。
3月「大学生作家が、大学生最後の日に物語ること。」
今年の3月最終日は、年度の終わりだけでなく、大学生の終わり、ひいては学生時代の終わりを意味していました。それを受け、大学4年間を振り返り、当時の自分が手にしたきたものと、そこから見据える未来を記事にしたんです。
僕の大学生活は間違いから始まりました。
第一志望校の二次試験の試験日を間違えたんです。試験を受けられなかったのでもちろん合格することはありませんでした。保険のために出願しておいた茨城大学への進学を決めたのです。
そんなスタートだったことに加え、世はコロナ禍。この道は間違いだといわんばかりの環境のなか、それでも数奇な出逢いに導かれて、自分のやりたいことを突き詰め、自分のなかに聳えていた壁を乗り越えることができたんです。
大学卒業のとき、僕は「この道でよかった」と心から認めることができました。その過程を綴ったのが、以下の記事です。
4月「さらば青春~亡き恩師へ~」
4月のとある日、僕のもとに悲しいお知らせが届きました。恩師の訃報です。
僕は高校時代からビブリオバトル(本を紹介するプレゼンバトル)に夢中になっていて、公式戦に出場して、全国大会に進出するくらいには実力をつけていました。
そのビブリオバトルへの挑戦を陰に日向に支えてくれたひとりが、鹿目先生でした。「ビブリオバトルは選書で8割決まる」という教えをもらったのも鹿目先生からでした。それを忠実に守って実践したところ、全国の舞台に立つことができたのです。
そんな鹿目先生が4月に亡くなられたのです。僕は仕事を休んで、千葉へ旅立ちました。恩師のお葬式に参列するためです。もっと早く会いにいけばよかった。そんな後悔と手をつないで、お別れをしにいったのです。
5月「ゲストハウスで感動した瞬間」
4月から木の家ゲストハウスのマネージャーとして仕事を始めた僕が、自分の仕事の大きなやりがいを感じられたのは、5月の頭、ゴールデンウィークのことでした。
夜晩くまで仕事をして、お客さんのチェックインの対応が落ち着いた頃、お客さんと交流しにオーナーと3号館に向かったんです。
そこで初めましての人と、以前にも宿泊しにきてくれた人と、2組の家族と交流することができました。たった一瞬のコミュニケーションだったけれど、見ず知らずの人と交流し、ちっぽけだとしても絆が生まれる場面に立ち合って、「ああ、僕はこういう景色をつくっていくんだなあ」と振り返ったものです。
6月「22歳と本」
23歳になった日、22歳の1年を振り返りました。僕は年齢ごとにテーマを決めているんですが、22歳は「Biblio」でした。本にまつわる活動をしようと決めていたのです。
去年の大学4年生の秋頃に始まった全国大学ビブリオバトルへの最後の挑戦をしたり、「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」という自主イベントを開催したりしていました。
僕のなかで出た結論は、ビブリオバトルのキャッチコピーでもある「本を通して人を知る。人を通して本を知る」と実現するために、ビブリオバトルではなく、「FAVORITE!!」のような本の場づくりを追求していくべきだということ。
本から始まる縁や、交流、本のある場づくりを追求していく気持ちは、今も変わりません。2025年も引き続き探っていこうと思います。
7月「今年の花火はゲストハウスのお客さんと見た。」
7月の終わり頃、水戸駅近くの千波湖で花火大会があったんですが、そのときゲストハウスに宿泊したイタリア人と一緒に花火を観たんです。
経緯は長いから割愛しますが、僕の思う理想的なサービスを追求することができたなと思いますし、言語や文化が違っても、相手を尊重し、受け入れる姿勢を持ち続けることで、心通わせることができるのだと思いました。
この話は、僕のお仕事エピソードのなかでもトップクラスに好きなものなので、是非、覗いてみてください。
8月「愛が結ばれて、人生の夜明け。」
こういう記事を書くために、僕は人にやさしく在り、noteを書き続けているんだろうなと思います。
元バイト先で出逢った後輩のことを綴った記事です。家庭の事情で大学進学できなくなった彼女は、バイトをしながら予備校に通って、自分でためたお金で大学受験を受け、見事に合格したんです。
出逢った頃から、彼女は自分の抱えている荷物の中身を僕に見せてくれていました。僕は話を聴くくらいしかできなかったけれど、彼女がしあわせと胸張って言えるまでは少なくとも寄り添い続けようと決めていました。
そんな彼女と8月に会ったとき、パートナーにも巡り合って、人並みにしあわせな大学生活を送っているそうです。「私の人生において横山さんの存在は大きい」という言葉をもらったとき、寄り添い続けてきてよかったなと心から喜んだものです。
9月「『花火の幽霊』が照らした未来。」
僕には「Mito Escape」という謎解きサークルを運営しているしゅんちゃんという友達がいて、大学時代から親交があったんです。僕も謎解きは好きだったので、「いつかふたりで謎解きイベントをやりたいね」という約束を交わしていました。
その約束を果たしにいったのが、9月の終わりの頃でした。「泊まれる謎解き『花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~』」というイベントを開催したんです。
「花火の幽霊」と名乗る声の主から謎を出されて、それを解いていき、「花火の幽霊」の正体や秘密に迫るというストーリーです。僕が物語をつくり、彼が謎をつくり、ふたりで運営していきました。
事後アンケートの結果を見ても、体験価値のある謎解きイベントになったんじゃないかなと振り返っています。「花火の幽霊」は夏の終わりに蘇ります。2025年も開催する予定なので、頭の片隅に入れておいてください。
10月「ふたりを繋ぎ止めた手紙」
2023年7月23日、ふみの年の、ふみの月の、ふみの日に、僕は今のパートナーとふたりの物語を始めました。手紙好きで、手紙を送るようにメッセージのやりとりをしていた僕らにはうってつけの記念日でした。
今年7月には無事に1年記念日を迎えることができたんですが、それから2カ月後、ひょんなことから衝突して、一度距離を置く選択をすることにしたんです。
次会うのは1カ月後のふみの日、つまり、10月23日と決めました。その日までは会わず、連絡も一切取らずにいることにしたのです。もうひとつだけ決めたことは、次会うときまでに思ったことや伝えたいことを手紙に書いて相手に送るということ。
10月23日、約1カ月ぶりに再会した僕らは手紙を送り合い、お互いの思いを知り、涙の和解を果たすことになったのです。やっぱり僕らには手紙という媒体が必要不可欠みたいです。
11月「『また会おう』はエール。」
7月のイタリア人と花火を観たエピソードに匹敵する、個人的に気に入っているゲストハウスのお仕事エピソードがこれです。
11月のとある日、高校生の女の子が宿泊しにきたんです。茨城大学の大学受験のために茨城に来て、木の家ゲストハウスを選んでくれたとのこと。1日目がグループディスカッションで、2日目が面接のようで、1日目の試験が終わってからチェックインしにきたというわけです。
彼女から夜に電話がかかってきたんです。何か問題でも発生したのかなと思ったら、「面接の練習をしてくれませんか?」と質問されました。こんな問い合わせ、もちろん初めましてです(笑)
断る理由もないし、なんだか面白そうだったので引き受けることにしました。2日目の面接が始まるまでに時間があるとのことなので、午前中の時間を使って面接の練習をすることにしたのです。
最後には「また会おうね」と拳と拳を突き合ってお別れ。彼女が大学生になってまた会いにきてくれたら至福ですね。
12月「忘れたくない」と思えた忘年会。
つい先日に開催した、木の家ゲストハウス最後のイベント「木の家忘年会~飲んで、食べて、掃除しよう~」について書いた記事です。
忘年会に集まってくれた人は、2024年にお世話になった人たちばかり。こういう人たちに支えられて木の家ゲストハウスがあるし、今の僕がいるんだなと思うと、この景色を忘れたくないなと切に思ったのです。
忘年会は、その年に起きた辛いことを忘れるために飲み食いする会として開かれるけれど、僕はどちらかといえば、1年お世話になったことを、たくさん生まれた思い出を忘れないために開かれるものなんじゃないかなと捉え直しました。
「忘れたくない」と思えた忘年会の話、是非、読んでみてください。
1年を12の記事で振り返るってなかなか難しいことです。この12本の内容が2024年のダイジェストではありませんし、月に1本と決めていたから泣く泣く選ぶのをやめた記事も多々ありました。
それくらいに物語りたいことが生まれた1年だったといえます。
去年もそんなことをいっていた気がします。たぶん年々更新されていくもので、来年も同じようなことを言っているのでしょう。それは楽しみでしかありません。僕の人生がどう運ばれるか、僕自身期待しているのです。
面白いものになるかどうか、2024年がピークになってしまうかどうかは僕の生き方次第です。2025年も頑張ります。とりあえずは、2024年が暮れるこの折に、今年お世話になった全ての人に感謝と愛情を伝えて、この記事は結びたいと思います。
今までありがとう。
これからもよろしく。
110
20241231 横山黎