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創り人の生きる術

ーー道を外れて、人とは違うことをして、変わり続けて、間違えて、時に何かを犠牲にしてまでも創作と向き合う。そんな風にしてつくったもので、帰り道を辿って土産物を渡すように、創作を届ける。きっとそれが僕の生き方なんだと思います。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「創り人の生きる術」というテーマで話していこうと思います。


🏨ついにイベント案内の記事を...

昨日、ついに、泊まれる謎解き『花火の幽霊〜木の家ゲストハウスからの脱出〜』のイベント案内の記事を公開しました。僕の職場である木の家ゲストハウスを舞台に、花火の幽霊にまつわる謎解きと物語を体験できるイベントです。

あらすじはこんな感じ。

――ひとりで花火をしていると現れるらしいよ。

「初めまして、花火の幽霊です」

木の家ゲストハウスで開催された謎解きサークルの合宿中、突然現れたのは、姿のない、声だけの幽霊。

彼女には、生前、どうしても叶えたい夢があった。

メンバーのひとりである「あなた」は、木の家ゲストハウスに仕掛けられた謎を解いて、花火の幽霊の未練を解くことができるのか?

夏の夜に恋と謎が弾ける、青春ラブミステリー。

僕は脚本を書いたり、テーマソングの歌詞を書いたり、キャストとして演じたり、運営としてこうして発信をしたりと、様々な形で関わっています。

自分ができることはとにかく何だってやってやろう。そんな自棄にも似た情熱を滾らせて、ここまで準備を進めてきました。ここまで創作と向き合えているのは本当に久々で、刺激の日々を送っているんですが、こうまでして動けているのは早く誰かを驚かせたい、面白がってもらいたい、心を動かしたいと切に願っているからです。



🏨友達や家族、大衆に向けて。

昨日は久しぶりに実家に帰って亡き祖父のお墓参りをして、昼はそのまま叔母家族とランチをしていました。仕事のことを話したり、それこそ今度やる謎解きイベントのことを話したり、まだ小学生のいとこたちと戯れたり。

家族の時間に触れて感じたのは、いつの間にかこういう空間から距離のある場所で生きているってこと。

他愛もない話をしながらご飯を食べる。生産性とか効率性とか度外視で、何でもない時間を共にする。昔は当たり前にあったそれらをないがしろにしてきたつもりはないけれど、実家を離れてから月日を重ねるに連れ、結果的にないがしろにしてしまっていたのかもしれません。

ただ、自分の選んだ道を変えるつもりはないし、これからも変わらず今の道を駆け抜けていくつもりではありますが、少し意識したいのは、当たり前だった大切なものをちゃんと大切にするということ。

創作と向き合えば、何でもない友達や家族との時間を犠牲にしがちで、面白いことを仕掛けようとすれば、常識や普通から遠のいていきます。でも、最後に辿り着くのは、自分がないがしろにしてきたもの、遠のいていったそこにあると思うんです。

つまり、僕のつくったもの、あるいはつくる過程で心を動かす対象は、友達や家族、常識や普通を生きているあらゆる大衆だと思うんです。


🏨創り人の生きる術

昨夜、イベントの予告映像を完成させて、そばにいた母親に試しに見せたんですが、「完成度高いね」と、ちゃんと評価してくれたんですね。それに突き動かされたからか、僕も知っているママ友にイベントの情報を送ってくれたんです。

で、そのママ友は謎解きにはまっているらしくて、とても興味を持ってくれたんです。僕のつくった予告映像を何度も何度も視聴してくれたみたいです。

日程の問題で参加は厳しいとのことだったんですが、自分のつくったもので自分のまわりにいる人たちの心を少なからず動かせていることに、自分のこれまでを素直に認めることができました。

そういうことです。

道を外れて、人とは違うことをして、変わり続けて、間違えて、時に何かを犠牲にしてまでも創作と向き合う。そんな風にしてつくったもので、帰り道を辿って土産物を渡すように、創作を届ける。

きっとそれが僕の生き方なんだと思います。人間的に、社会的に、自分のやりたいことをやり続ける術なんだと思います。

これからあなたに持っていく土産物は、謎解きイベントです。今の僕の全力の詰め合わせです。たくさんの人に受け取ってもらえるといいな。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

20240902  横山黎




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