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奇跡が起きました。
――あわてんぼうのサンタクロースがとっておきのプレゼントを届けてくれました。奇跡のびっくり箱を贈ってくれたのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「ビブリオバトル決勝大会に行くことになりました」というテーマで話していこうと思います。
📚奇跡が起こった
先日、僕は全国大学生ビブリオバトルに挑戦しました。
ビブリオバトルとは自分のおすすめの本を5分間で紹介する書評合戦のことです。オーディエンスは発表を聴いて読みたくなった本を1冊選びます。1番多く票を獲得した本がチャンプ本に選ばれるのです。
最近は高校生を中心に参加する人が増えてきて、かくいう僕も高校生のときに公式戦に出場する機会がありました。そこでは300人くらいを蹴散らして、東京都代表になれたんです。
新聞に載ったり、高校の校舎に横断幕が垂らされたり、反響はすごかったけれど、全国大会ではあっけなく敗北。悔しい思いをしました。
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大学に入ってからもあの敗北が忘れられず、挑戦を続けてきました。そんなこんなで先日、ビブリオバトルに挑戦したんです。大学では1番になれたんですが、県大会では惜敗という結果でした。
僕は今大学3年生だから、来年がラストイヤー。来年最後にまた1から頑張るかあと思っていたんですが、その必要がなくなりました。
奇跡が起こったからです。
先日、ビブリオバトルの運営の方からメールが届きました。以下、そのメールを抜粋した文章です。
この度は、全国大学ビブリオバトル地区予選にご出場いただき、ありがとうございます。すべての地区予選、地区決戦が終了しました。協議の結果、関東Aブロックに特別枠が付与されることになり、次点の横山さんが本戦出場者に選出されました。
📚全国大会に出場します
まさかまさかの敗者復活。
メールが来たときは声を上げて驚きました。そして、驚きを追い越す勢いで、喜びと期待と気力が生まれました。
ビブリオバトルは、言ってしまえば本を紹介するだけのイベントです。それでも僕が熱をもって挑むのには、ちゃんと理由があります。
もちろん、人を通して本を知りたいし、本を通していろんな人と出逢いたいという気持ちもあります。また、高校時代に果たせなかった全国優勝の夢を叶えたいという野望もあります。しかし、それ以上に大きな目的意識が、僕の中にはあるんです。
自分の小説を遠くに届けたいから。
実は、今回僕が紹介している本は小説『Message』、自分の本です。自分の本を自分で紹介するという前代未聞の事例をつくってしまったのです(笑)
公式のルールで禁じられているわけじゃないし、運営の方にもちゃんと確認を取ってもらっています。Amazonで販売しているから買おうと思えば買えるし、ちゃんとISBNも付帯しています。
出場資格が得られたので、僕は自分の本を相棒にビブリオバトルに挑戦しているのです。その目的は、さっきもいったように、より遠くへ届けたいからです。
Amazonで出版したとはいえ、まだ無名の僕の本が見つかるはずありません。そんなこと出版する前から、なんなら、物語をつくる前から分かり切っていたので、当初から手売りするつもりでした。
だからこそ、装丁にこだわったり、シンプルで魅力的なネタ(読者の好奇心を刺激するもの)を題材にしたり、手売りしやすいように価格を1000円にしたり、工夫を凝らしたんです。
そんなこんなで日々、機会があれば手売りしています。昨日も居酒屋で2冊手売りしてきました。1人は元バイトの先輩で元々知り合っていた人でしたが、もう1人は初対面の店員さん。本が好きという情報を聞きつけ、すかさずアプローチしたら興味を持ってくれました。
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手売りしているとはいえ、限界があります。僕の身体はひとつしかないし、遠くにいる人に届けることはできません。届け方を探っていた時期に思い至ってのが、ビブリオバトルでした。
ビブリオバトルで自分の小説を紹介して、結果を出せば、どこかしらのメディアや出版関係者が注目してくれるんじゃないかと踏んだのです。幸い、小説『Message』はどちらかといえばビブリオバトル向きの本ですから、勝算はありました。
高2のリベンジを果たすと共に、小説『Message』をより多くの人に届けようという今の僕の任務を遂行しようと考えたのです。
県大会の主催がブックエースという本屋の会社ということもあり、案の定、小説『Message』は注目を集めました。そのご縁もあり、大学前のTSUTAYA、大学生協の書籍部に商品として置かせていただき、大学図書館にも置かせていただくことになりました。
少しずつではありますが、僕から遠い場所に届けることができ始めているんです。
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そして、今回、全国大会の出場が決まりました。ゲストに作家の浅田次郎さんや今村翔吾さんが来られますし、メディアや出版関係者の来場も期待されます。ビブリオバトルで好成績を残せば、もしかしたら、もしかするかもしれません(笑)
だから、燃えているんです。
📚奇跡を起こすクリスマス
全国大会出場の通知が来たのは、11月25日でした。全国大会は12月25日ですから、ちょうど1月前ということになります。
あわてんぼうのサンタクロースがとっておきのプレゼントを届けてくれました。奇跡のびっくり箱を贈ってくれたのです。
奇跡はそうそう起こるものじゃないし、短いスパンに2回も起こり得ません。奇跡は当たり前ではありませんから。
だからね。
だから僕はクリスマスの日、奇跡を起こしにいきます。小説『Message』の制作に携わってくれた人、応援してくださっている人、そして、悔しい思いをしたあの日の僕に、全国優勝のプレゼントを渡しにいきます。
クリスマス当日だから忙しい人ばかりだとは思いますが、もしご都合よろしければ、遊びにきてください。観覧者は500名限定で、今もなお募集しています。興味を持たれた方は是非、以下のサイトをのぞいてみてください。最後まで読んで下さりありがとうございました。
20221129 横山黎
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卒園した幼稚園に勤務するサッカーのコーチ!
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昔お世話になった幼稚園の先生!
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高校の文芸部の部長!