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USJ×東野圭吾!?~きっと僕はこういうものをつくりたい~

――今回のUSJ×東野圭吾のコラボに関して僕が大きく惹かれたのは、小説が体験アトラクションの舞台になったという点です。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「USJ×東野圭吾⁉~きっと僕はこういうものをつくりたい~」というテーマで話していこうと思います。


🏨USJ×東野圭吾

先日、とあるネットニュースが目に飛び込んできました。USJと東野圭吾がコラボしたアトラクションが公開されるというニュースです。2025年の1月、映画化もされて話題になった「マスカレード」シリーズが体験アトラクションとしてUSJに登場するらしいんです。

僕自身、「マスカレード」シリーズは好きな作品だし、キムタクも長澤まさみも好きで映画も見にいきました。同じようにこの作品に触れたことがある人はたくさんいると思います。だからこそ、USJとコラボすることにもなったわけですし。

「マスカレード」シリーズとは、一流ホテルコルテシア東京を舞台に起こる事件を、フロントクラークと刑事が協力して解き明かしていくという推理小説シリーズ。刑事がホテルマンとして潜入するという展開も待っていて、個人的には「人を信じる仕事」のホテルマンと「人を疑う仕事」の刑事という構図が絶妙だなと分析しています。

来年新しくできるアトラクションの名前は『狙われた仮面舞踏会』。内容としては、参加型リアルミステリーショーというジャンルらしいんです。ホテル・コルテシアで開催される仮面舞踏会で事件が起こり、そこに巻き込まれたゲストが自ら謎を解いていくとのこと。
#なにそれ僕好みじゃん


🏨小説の世界が体験アトラクションの舞台に!

最近の僕といえば、「謎解き」と「体験」に対する熱が盛っておりまして、先月は自分の職場を舞台に泊まれる謎解き『花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~』を企画運営していきましたし、ちょっと前にはずっと行きたかったイマーシブ・フォート東京に初めて行って最高の体験エンタメを味わってきました。

やっぱり数年前から、「謎解き」と「体験」の需要は高まってきていて、今後もこのふたつを内包するコンテンツは量産され続けるんだと思います。

泊まれる謎解き『花火の幽霊〜木の家ゲストハウスからの脱出〜』
イマーシブ・フォート東京

今回のUSJ×東野圭吾のコラボに関して僕が大きく惹かれたのは、小説が体験アトラクションの舞台になったという点です。

これまでの体験コンテンツって、それ用につくられたオリジナルだったり、世界観が分かりやすいアニメを舞台にしたものが多かった印象です。それこそイマーシブ・フォート東京はヨーロッパの街が舞台で、そのなかでオリジナルの物語が並行して進んでいくような場所でした。

あと、この前リアル脱出ゲーム×名探偵コナンの公演にも行ってきたんですが、これは今年の映画『100万ドルの五稜星』を題材にした物語でした。そんな風に、コナン謎は近年、その年の映画を題材に新作がつくられているんです。

他にも、『推しの子』とか『葬送のフリーレン』とか『デスノート』とか、名だたる名作アニメと謎解きがコラボしているんですよね。

コナン脱出

しかし、既存の小説を舞台にした体験コンテンツってないんですよ。僕が知る限りですが、たぶんゼロなんです。直木賞作家の道尾秀介がオリジナルでつくった謎解きはありますが、それはオリジナルの物語を書きおろしています。既存の小説を舞台にはしていないんです。

それだけ、「マスカレード」シリーズは認知を集めていて、認知も高いといえるわけですし、謎解き体験アトラクションとして現実化できるほど、世界観が確立されていたということです。

これは体験しにいくしかない、と思うのと同時に、もしかしたら僕はこういうものをつくりたいのかもしれない、とも思いました。


🏨きっと僕はこういうものを…

先日、半年で文学賞に10個挑戦すると決めて、今月から小説の創作に向き合うことが多くなりましたが、極端な話、別に小説じゃなくてもいいんです。自分のつくったもので誰かの心を動かせるなら何でもよくて、演劇だって音楽だってイベントだって何だっていい。基本的にどの創作も好きですし。

ただ、僕が次のステージに進むためには、より自分の強みを活かした方がいいわけで、自分の人生を振り返ると、小説がいちばん適していると思ったから小説を選んでいるんです。

中2のときに1次選考を通って、高2のときに奨励賞を獲って、大学3年のときに自分で本を出して、260冊以上届けて、人によっては涙を流すほどの感動を生むことができたと分かりました。

社会的にも認められたことがあったし、僕の情熱がいつまでも消えないし、やっぱり僕は小説だなと思い至ったのです。

高2のときに獲った奨励賞
小説『Message』手売りの軌跡

ただ、正直な話、小説は次のステージに上がるための手段でしかなくて、進んだら進んだでまた別のコンテンツをつくろうとするはずです。先日開催した謎解きイベントでは、「こういう景色が見たいんだよな」「こういうことをやりたかったんだな」と確かめられたことからも、きっと「謎解き」や「体験」を追求するコンテンツをつくりにいきたいんだと思います。

そんなときに、今回のネットニュースですよ。「あ、これやりたい」と思ってしまったんですよね。

まだまだ夢のまた夢の先の話にはなりますが、自分の作品を起点にいろんなコンテンツを生み出していく未来を迎えられるように、今できることをひとつずつやっていきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20241020 横山黎





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