メンタル不調から、元気を取り戻すまで。

お久しぶりです。玲奈です。
気付けば最後の投稿から3年近く経っていました。
この3年間で色々な変化がありました。これまでのことをつらつら書いてみようと思います。

学生から社会人へ

同期と研究室の先生にたくさん助けられて無事に大学院を卒業できました。
博士課程に進学して研究を続けたい気持ちと、これ以上は学費が厳しいという現実に挟まれ、最終的には就職することを選択。
学部生の時からずっと同じ研究室にいたので、社会人になって一度違う視点で物事を見てみたいという思いもありました。

洗礼

社会人になり、希望する部に配属されたものの、現実はかなり大変でした。
休日出勤や残業がとても多く、仕事をやってもやっても何も終わっていないような感覚に陥ってしまったからです。
週末になると、達成感よりも先に今週もなんとか騙し騙し乗り切った・・・と感じることが増えました。やり残した作業のことが気になって気になって、熟睡できない日が続きました。
振り返ってみると、もっと気楽に考えられればよかったのだと思います。元々神経質で完璧主義なタイプなのですが、きっとそういう自分とうまく付き合う方法を考える時間が必要でした。

体調不良

徐々に、夜眠れないこと以外にも体調面の変化が現れるようになりました。
仕事中もしくは仕事のことを考えている時だけ、苦しさを感じるようになりました。
怖いのは、夜眠れず体調も悪いのに自分のその時の状況が異常だとは微塵も思わなかったこと。プレッシャーを感じて疲れているだけで、苦しいのは首が詰まった服をよく着ているせいだと本気で思っていました。
今考えると、自分が普通の状態でないことを認めるのが怖かったのかもしれません。

心療内科

仕事は騙し騙し続けていましたが、体調は徐々に悪化し、ついに限界を迎えました。苦しくて仕事中に離席してトイレの個室で休んでいる自分に気が付き、もう誤魔化しが効かない状態なのだと悟りました。
心療内科で自分の状況を伝えた時、なぜか溢れる涙が止まらず、「こんなに苦しかったんだ」と自分でも驚いた記憶があります。
全て話終わったタイミングで、先生からメンタル系のある病名を告げられました。(病名は伏せます。)自分の状況に名前がついて安堵する一方で、これからのことがとても不安になりました。

休職期間

心療内科で診断を受けた後、しばらく仕事を休むことになりました。
相変わらず熟睡はできなかったものの、体調は少しずつ良くなり、頭のもやが次第に晴れていくような感覚がありました。
ただ、今後のことに対する不安はいつまで経っても消えません。復帰できるのか、復帰できたとして、病気が再発するんじゃないか・・・そんなことを毎日考えていました。
会社の制度を使って正式に休みをいただいているものの、他の人が一生懸命働いている時に自分は何もしていないことに対する罪悪感が拭えず、外出もせず自宅に引きこもる日が続きました。
休職してから数ヶ月経ち、これ以上この会社にいても状況が改善することはないだろうと思い、仕事を辞めることにしました。学生の時からの貯金がかなりあったため、金銭面をさほど心配せずに済んだのは幸いでした。

転職

色々な会社に応募しましたが、相当数落ちました。
志望度が高かった企業は2次面接で落ち、振り出しに戻って途方に暮れていた時に、ご縁があってある会社から内定をいただきました。
給料は多少下がりますが、自宅から近く残業も少ないことが魅力的でした。
結果的にその会社に入社することを決めたのですが、新しい会社が決まってもまだ不安な気持ちは残っていました。メンタル系の病気は再発しやすいため、また同じことの繰り返しになるのではないか・・・と考えてしまうのです。
こんな背景があり、入社直後はかなりビクビクしながら過ごしていました。
ところが、とても幸運なことに、今の会社は私にとても合っているようで、不安は徐々に小さくなっていきました。

変化

新しい会社で働くようになってから、考え方やライフスタイルが大きく変わりました。
まずは、完璧主義を辞められたこと。
前職で苦しい思いをした理由の1つに、完璧主義であるが故の苦労があったのですが、今の会社の新人研修を受ける中で、完璧主義を辞めるためのたくさんのヒントを得ることができました。また、それ以外にも、仕事の進め方や顧客とのコミュニケーション等の面で勉強になることが多くあり、少しずつ業務で実践できるようになりました。

次に、仕事以外の時間も大切にできるようになったこと。
残業時間が減ったことで、仕事以外に使える時間が大幅に増えました。
例えば自炊。前の会社で働いていた時も一応やっていましたが、生きるための最低限の栄養を摂っているに過ぎず、食事そのものを楽しむ余裕は全くありませんでした。
今は、栄養面を考えながら食べたいものを自分で作って食べるのがとても楽しくなりました。食事が充実したことで、メンタルがかなり安定しました。

この経験から学んだこと

メンタル不調や休職、転職を経験したことは、自分自身の人生を見つめ直し、私が大切にしたいことを考えるきっかけになりました。
まずは心身ともに健康な状態を保つことが一番重要で、どうしてもそれが叶わないのであれば、思い切って環境を変えても良いのだと考えるようになりました。
また、今回の件で家族や学生時代からの友人にたくさん助けられたため、仕事以外のコミュニティを多く作ることの重要性も痛感しています。
転職してからメンタル不調による体調不良は一度も経験していませんが、そうならないように、これからも自分を大切にしていきたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は新しく始めた習い事(ピラティス、料理教室)のことを書こうと思っています。よければ読んでいただけると嬉しいです。


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