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組織活動は、「階層性のある球体」で表せる 説

大前提は、これは、「インサイドアウトの事業創造プロセス」を行うということ。完全アウトサイドインで、目標数値を達成するための手段としての事業創造というよりも、より内発的でより身体感のある、それ自体が目的に近いような事業創造活動になる。


インサイドアウトの創造プロセスで活動を行うとき、
その活動は、組織も事業も、
「「階層構造のある球体」」◎
で表せると思う。

中心に核(在り方)があって、外界まで複数の階層を経て接する。

その中心から外へ向かう矢印が"人"で、中心の起点は同じで、ベクトルの向きは各々違う。
これは、在り方について、共通認識があり、なぜ我々はここにいるのか?という"意味"がそのまま価値の核になるということ。
しかし、それをどんな方法で成していくのか?何を作っていくのか?は、人それぞれ違う。それが同床異夢性を持つため、ベクトルの向きが違う。


ここの"在り方"の核のところは、いわゆる"共有ビジョン"として、常にマッシュアップしていくところ。
その"起点"が、事業Visionにとどまる人もいるだろうし、価値生産活動の設計にとどまる人もいるだろうし、表現のところにとどまる人もいるだろう。
だから、とどまる階層に関しては、実際それでいいことも全然あるだろうけれど、本当に良い組織を作ろうと思ったら、できる限り、ベクトルの起点をマッシュアップしていく必要がある。


 
そして、"外界"の"現象"が、外からUの字を描いて、一度"球"の中心に入って、変化し、そして再び外へでる形で、外との接し方が表せる。

"アンチ・線形的なロジックツリー"
の表し方だと思う。
現実世界を正しく表すには、複雑系をとりこんで、「"全体と部分"の連なりの階層構造」と、「三次元のシステム」という発想が必要になる。
ちなみに、この"球体"は僕は各階層で不規則に回転していると思っているし、境界線は常に揺れ動いていると思っている。僕らが息を吸って吐くように、外界とのやりとりで境界線は水面のように揺れ動き、階層間で、それぞれの重要だと思うものの繋がりが入れ替わったり、増えたり減ったりするので、その微妙な動きが、結果として色んな方向に回転
すると思う。
そして、球体が包含する要素は、時と共に増大し続ける。


インサイドアウトの創造プロセスを踏む場合、
組織と事業は"両輪"なんじゃなくって、
組織の在り方の源が中心、一つ外の層にvision(創りたいもの)、その外により詳細な価値設計の層(サービスの源)があって、その外に"何をやるか?"の価値生産活動の層、外界とのやりとりの層、表現の層、とつづく。


つまり、「事業と組織」の"組織"の要素の中にも、
「ソース(源)である部分」(我々は何者か?)と
「創造プロセスのためのリソースである部分」(我々は偉大なる目的のためにどう活かされ、どう変わるべきか?)
に大きく分けることができて、
「ソースである部分」は絶対中心。
それ以外は、事業づくりのプロセスの、内→外への階層性の中で、必要な場所に位置づけられる要件。
つまり、"こういう状態に組織の人間が目指した方がいいよね"、という要件定義。


そして、"外界"と接する中で、入ってくる情報によって、できる限り内側から、包含する要素を増やしていく。外界と接する中で、必ず摩擦が起きていくし、新しい情報が入ってきて"学習"を行う。そういう話。その学習の粒度が、表層から→深層にいくに従って、リアクション(反応)→リデザイン(再設計)→リフレーミング(再構築)、、、、となっていく。

あとは細かくドメインに切っていくことも、管理していく上で必要になるだろう。


要約すると、
人間性を保って、純度高く組織構成員のエネルギーを引き出すには、一般的な線形的組織図ではなくて、有機的な繋がりの球体として組織を見るといいんじゃないか?ということ。

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