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アート・哲学・霊性・創造性 を探求 / 記事はカテゴリ分けしてマガジンにまとめてます

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  • 連載「意味の流れとしての世界」

    「意味の流れとしての世界」0~6 拙いところもありますが、自分の中でかなり重要な内容を繋げて書いた記事たちになります。 時間論、モノ論、生成論、人間関係論、精神と物質の関係 など

  • 個別の記事(非連載記事)

  • 連載「メサイアコンプレックスと良いサービス」

    「メサイアコンプレックスと良いサービス」 ①〜⑥

最近の記事

人類共同体の文化の核心 - ヌミノース性について

・自著『創造性を歩く』に収録予定だったけど、スケジュール等の都合で入れられなかった文章を公開します。     人類共同体の文化の核心 ― ヌミノース性について 0.前置き ヌミノース性について語るとは、世界の神聖さに対して言語化を試みるという行為となります。これをするにあたってまず始めに触れておかないといけないことがあります。 世界のヌミノース性について分析的に記述する行為は、世界の「深淵」、すなわち非常に奥深く神聖なプロセスに対して言語化を試みるということであり、

    • モノと関係性 / 創造について メモ

      22年1月メモより 1. モノと関係性 おそらく、ヌーソロジー関連の何かのレクチャー動画を見て、それをもとに考えたこと です。   記憶・物語・ストーリー・プロセスによって、バラバラの(一瞬一瞬の)"現在"がつながりあわさり、"むかし"としてありありとした過去になる。それは過去と現在の同時存在、となる。 これは、純粋持続の空間から眺めた、時間と出来事のグラフの再編集が起きているから。線形だったはずのグラフが融解して、すべてが同時に存在する。 ※補足: 純粋持続とは

      • 創造(Creation)の方法について、おぼえがき。

        ※どんどん追記したら1万4千字まで膨れ上がりました。長いのでご注意。普段はあまりオモテに出さない僕の仕事の仕方のような内容になってます。 ・思い浮かぶことを順番に書いてます。 ・知らない人のために一応説明しておくと、僕の本業は創造活動のお手伝いであり、このnoteに書いてるような内容です。 (ただし、僕にとっては創作にも真剣だし、哲学的な研究にも真剣で、すべてを一体にとらえてはいます。今回はその中でも、創造活動の方法に話をフォーカスして書きます。) ・ここで言う「創造活

        • 結婚式が現代で持つ意味について思ったこと

          〜〜Facebook投稿より〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2024/7/14(日)に結婚式を挙げました!🎉 妻とは2年7ヶ月前の2021/12/10に入籍していましたが、今回、参列者40名と小規模ではあるものの、神奈川県・葉山にある元邸宅の式場で、結婚式を挙げさせていただきました。 家族・お世話になった方々・友人たちを呼びました。皆この会を通して仲良くなっていただけたようで、本当に開いて良かったと思える会でした!すごく楽しかったです! 用意できた席数が少なく、参列を前から予定して

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        • 連載「意味の流れとしての世界」
          3本
        • 個別の記事(非連載記事)
          7本
        • 連載「メサイアコンプレックスと良いサービス」
          6本

        記事

          山の男としての一生 #物語

          山に帰りたい。山からきた男は言った。彼の故郷は山の奥にある岩壁の下。洞窟のような場所。川のせせらぎも聞こえるそこで、祭儀を行いながら彼は暮らしてきた。 彼に名はない。彼はいつも笑っている。一人で川の中から魚を釣り上げ、嬉しそうにほくそ笑んでいる。 その男は夢の中で、自分が川をたどって、下流の世界、拓けた明るい世界へと歩いていく様子をみた 彼は不安も感じたが、少しばかりの昼飯を担ぎ、初めて、いや本当は初めてではないはずだが、記憶の限りでは初めて、自分の足で川を下まで歩いて

          山の男としての一生 #物語

          プロセス主義について

          まえに「最高の起業のアイデアはワークショップでは生まれない」と、起業関連の書籍で頻繁に見かけた。運営者の力量にも寄るが「意図的に良いアイデアを生む」場で頭をひねってアイデアを出しても、実現が途中で頓挫したり、人生を懸けるだけの思い入れが無く途中で諦めた。などはよくありそうな話だ このとき起こっていることは何か?それは、それまでの各個人の人生の”文脈”が考慮されていないという浅慮;文脈の不在による形骸化。各個人の人生のすべての側面が納得している状態で決定したアイデアではなく、

          プロセス主義について

          書籍「クリエイティビティ」のまとめ

          書籍:「クリエイティビティ」の中のまとめをさらに要約 クリエイティビティという本は、「フロー体験」という言葉を生み出したことで有名なチクセントミハイ博士が書いた、人の「創造性」についての本です。自分の創造性をどうやったら開花させるられるか?どうやったら社会の荒波から守れるか?、また他者が創造性を発揮する支援にはどんなことができうるか?そんな問いを考えながら、この本を読んでみました。今回は、この本のまとめが書かれている章から、さらに自分なりに要約して、全11の項目にまとめ、こ

          書籍「クリエイティビティ」のまとめ

          ⑥奥行きのあるものづくり

          ものづくりの際に、森羅万象やこの世の神秘も包含した概念としての「自然」、これを代表しているものが、「素材」 。 素材の断片一つ一つの多様な表情、その「個別性」はこの世界の ゆらぎ に依るところが大きい。 この「個別性」は、種々に異なる現実の微細な違いのことを指す。その微細な現実に「素材」の「自然」がある。     素材を活かすという発想により、丈夫で長持ち、壊れにくく、なおかつ肌触りなどの”質”も良く、その結果として美しい、というような洗練された "機能性" が生じ

          ⑥奥行きのあるものづくり

          ②"奥行き"の世界

          前の記事 人がどう現実を認識しているか?が、現実を形づくる。おそらく、逆も然り。 人が内面的に抱いている、さまざまな前提・そこに至る過程・そこに至る物語により、外面世界(物理的に目に見える世界)が著しく秩序化されていることを考えると、外面世界には、目に見えない"奥行き"として"客観的な"内面が存在する、と捉えられる気がした。(人の内面が、これほどまでにこの世界を構築しているとは!) 人々が現実をどう認識しているか?(前提・過程・物語)は、現実世界に実際に現れる物理的な作

          ②"奥行き"の世界

          ① "記憶( 個人の物語 )"が語られ、"記録"され、物語が織り合わさる。

          2022/01/14 〇シンプルで面白い物語には"自然"な展開しかしない。自然な一手は、自然な物語を描くところから。 〇意味の流れ(ピュアな思いの接合)は、人をチームにし、未来を創る原動力となる。目指す未来像の一致、感覚の『共鳴』とも呼べる。 こうしたことを元に考えを深めていった。 今までは、この社会を根本から作り替えるような「巨大システムの調整」というトピックに興味があっていろいろと思索していたけど、最近は「無数の物語の、文脈の糸を織り合わせる」が自分の探求するテー

          ① "記憶( 個人の物語 )"が語られ、"記録"され、物語が織り合わさる。

          『怒り』と問題解決

          今回は『怒り』という感情と、問題解決について考えてみました。 『怒り』を含んだ思考は濁っていることが多い。 『怒り』に吞まれながら、問題解決を行うことは可能か?ということについて考えていきます。 『怒り』という感情は『私は正しい』という思考と切っても切れない関係にあると僕は見ます。つまり、『正しい私の世界観(意見)』に合致しないから『怒り』が湧く。 その『怒り』は、別の何かを大切に思っていたり、もしくは悲しみの感情から来るものかもしれませんが、少なくともそこには「私の

          『怒り』と問題解決

          氷山モデル ~システム思考を活かす~

          前の記事 具体的に「システム思考が役立つ」場面とはどんな場面なのか? システム思考が役に立つ場面の例をあげます。たとえば単純な解決策を繰り返しても全然解決できない問題があったとします。そうした問題に対して、より俯瞰的にシステム全体を見ることによって、そもそもの行動の土台の部分、すなわち暗黙の前提になっている部分から変えに行き、本質的な解決を図れることは、システム思考の利点であり、活かされる場面だと思います。 また、経営系のシステム思考の話には、メンタルモデル(氷山モデル

          氷山モデル ~システム思考を活かす~

          ループ図とシステム思考

          前の記事 ループ図とは何か? 世界をシステムだと捉えるとは、ある要素とある要素がお互いに作用しあっていることを暗に示します。その相互作用の内実を見ていくことで、ループ図、というツールの強力な機能が見えてきます。 まず、正のフィードバックループと負のフィードバックループの2種類に相互作用は分類できます。 システム思考の分野では正のフィードバックループを「自己強化型のフィードバック・ループ」、負のフィードバックループは「バランス型のフィードバック・ループ」と言います。前者は

          ループ図とシステム思考

          システム思考で目指すところ

          前の記事 複雑系科学のものの見方を、より人間科学の分野で使われている用語に変換するとそれは「システム思考」と呼ばれます。 今回はその「システム思考」について、その定義、その活かし方などを深掘っていきます。 システム思考とはシステム思考とは、 ①複雑な状況下で変化にもっとも影響を与える構造を見極め、 ②さまざまな要因のつながりと相互作用を理解することで、 ③真の変化を創り出す アプローチです。 真の変化とは何か? 長期持続的な変化  「真の変化を創り出すアプローチ」の

          システム思考で目指すところ

          世界は複雑系

          「複雑系科学」とは?複雑系科学は「非線形領域を扱う科学」と言われます。非線形領域はその構成要素の膨大さから、予測がとても難しいものです。そこで「要素を全て把握しなくても、何か複雑な現象の中に法則はないのか」という視点で発達してきたのが、複雑系科学です。つまり、何億・何兆個もの要素があるような諸現象を、要素を一つ一つ見ていくのではなく複雑系の系全体で共通している法則を見つけ出して、その法則から諸現象を予測できないかを考えていくのが複雑系科学という訳です。 「複雑系科学」を参考

          世界は複雑系

          6. メサイアコンプレックスへの対処

          前回の記事↓ メサイアコンプレックスとどう向き合うか?今回は、メサイアコンプレックス・シリーズの記事の最終回です。 気づかないうちに、実は様々な弊害を生んでいるメサイアコンプレックス。その対処法や、どうやってそれと向き合うか?について書いていきます。 ここでは、自己の内側にある”メサイアコンプレックス的要素”とどう向き合うか?という目線で書いています。我々のうちには誰しもメサイアコンプレックスに陥いる可能性を持っていると思っていますので、様々な角度で自分と向き合い、自分の

          6. メサイアコンプレックスへの対処