「景色が好きなので旅行したいです。そのために働いてお金を貯めたいんです」【リハスの日常】
こんにちは!
金沢QOL支援センター株式会社の塩浦です。
本日は【リハスの日常】と題して、
私が支援の現場で触れたエピソードをご紹介していきます!
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私は現在、脳卒中・身体障害専門就労支援センター「リハス」金沢という就労移行支援の事業所で支援員として働いています。
就労移行支援事業所というのは、わかりやすく一言で説明をすると「一般就職や復職を目指す就労支援事業所」です。
ご利用者様がどういった就職を目指していきたいのか適切にとらえていき、そのためにどういったプログラムでどういった力をつけていけばよいのかを一緒に考え、訓練課題を提供しています。
基本的には個人個人にあったプログラムを提供しているのですが、定期的に「集団プログラム」を実施しています。集団プログラムというのは、通所されているご利用者様全員で同じことをやることを言います。
今回ご紹介したいエピソードはその集団プログラムでのものです。
ある集団プログラムにて、「文章の作成→発表」という課題を行いました。その回のテーマが、
「働いて稼いだお金で何をしたいか」
就労移行支援に通う多くの方は一般就職や復職を目指しています。
働くことで得られるお金で何がしたいか、そこの目標が「働きたい!」という気持ちをより強くさせるのではないかと私は考えます。
など様々な意見が上がる中で、ある1人のご利用者様はこう言いました。
1人1人のそういった思いを聞いて私はグッとくるものがありました。
夢や目標があるって、それだけで今を頑張る理由になる気がします。
「その目標、絶対実現しましょうね」
そう伝えています。
そしてその方の目標に向かって適切な支援を行っていくのが、我々支援員の仕事であり、それこそが「真のQOL向上に向けての支援」だと考えます。
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”支援”というと、どこか「今を良くするのもの」「施すもの」という印象がついている気がします。
確かに場合によってはそういったアプローチが適切な場合もあると思います。ただ就労支援というものはそれだけじゃない気もしています。
今を良くすることで、未来に希望が持てるようになり、夢や目標が生まれてくる。そしてその夢や目標に向かうために今をより頑張る。
私たちが行うのは1人1人の夢を広げる支援なのかもしれません。
「ご利用者様の真のQOL向上」にむけて、その方が望む生活の実現に向けて我々は日々全力で支援を行ってまいります。
本日もご一読いただきありがとうございました!