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リハビリがうまくいかないのはなぜ?効果を得るための3つの原理を知ろう
はじめに
「リハビリに頑張っているけど、思うような効果が出ない…」そんなあなたに、リハビリの効果を得るための土台となる「3つの原理」についてお伝えしたいと思います。これらを理解し、自分のリハビリに活かすことで、きっと今以上の成果を感じることができるでしょう。
リハビリの効果が得られない原因
リハビリとは?
リハビリテーション、略してリハビリとは、何らかの病気やケガで身体の機能が低下した場合に、それを取り戻すための訓練や療法のことを指します。肉体的なリハビリだけでなく、心理的なサポートも含まれます(1)。
なぜリハビリは重要なのか?
リハビリは、人々が日常生活を自立して生活できるように、また可能な限り元の生活に戻ることを目指しています。リハビリは体力や運動能力を回復させるだけでなく、生活の質を向上させ、自己価値感を高める役割も果たします(2)。
リハビリで困ることは何か?
しかし、リハビリは常に順調に進むわけではありません。特に初期段階では、進歩が見られないことや、リハビリが身体に負担をかけることが挫折の原因になることもあります。また、訓練の継続性が欠けてしまうと、得られた効果も徐々に失われてしまいます(3)。
リハビリの効果が得られない原因
リハビリの効果が得られない最大の原因は、「過負荷の原理」「可逆性の原理」「特異性の原理」の3つのリハビリ原則が守られていないからです。これらの原則はリハビリの成功に欠かせないもので、理解と適用が進めばリハビリの効果も格段に上がります(4)。
過負荷の原理とは?
適切なトレーニングの強度とは?
過負荷の原理とは、筋肉や体系を強化するためには、通常の活動レベル以上の負荷をかける必要があるという考え方です。つまり、リハビリで体を鍛えるには、普段以上の努力が必要ということです(5)。
リアルな例を通じて学ぶ
例えば、筋力をつけたい場合、ただ運動をするだけではなく、その強度を徐々に上げていくことが重要です。体に適切な負荷をかけることで、筋肉は成長し、強くなります。この原理は、様々なリハビリ環境で適用できます(6)。
トレーニングの継続ができていない
過負荷の原理を守るためには、継続的な訓練が必要です。しかし、適切なトレーニングの強度を維持するのは難しいこともあります。ここで大切なのは、無理せず自分のペースで進めることです(7)。
可逆性の原理とは?
なぜ継続が重要なのか?
可逆性の原理とは、トレーニングを止めると、その効果も次第に失われてしまうという考え方です。逆に言えば、トレーニングを継続することで、その効果を持続させることが可能です。リハビリの成功のためには、一貫した取り組みが不可欠です(8)。
継続するための具体的な方法とは?
自分に合った計画を立てることが、継続的なリハビリの鍵となります。計画はリアリスティックで、達成可能な目標を含むべきです。また、自分自身を励まし、プロセスを楽しむことも重要です(9)。
特異性の原理とは?
目標に合ったトレーニングをしていますか?
継続だけではなく、そのトレーニングが自分の目標に合ったものであるかも重要です。特異性の原理によれば、特定のスキルや筋力を向上させたいなら、それに特化した訓練を行うべきです(10)。
目標設定の重要性
特異性の原理は、リハビリの目標設定に重要な役割を果たします。リハビリの目標が明確でなければ、適切なトレーニングが選べないということです。つまり、特異性の原理を理解することで、具体的なリハビリ計画を作り出すことができます(11)。
目標に合わせたトレーニングの例
例えば、歩行能力を回復したいなら、歩行に関連する訓練を行うべきです。また、筋力をつけたいなら、重量トレーニングなどの筋肉を鍛える運動を選びます。特異性の原理に従うことで、効果的なリハビリが可能になります(12)。
3つの原則をどう活用するか
過負荷の原理、可逆性の原理、特異性の原理。これらの原則を理解し、自分のリハビリに活かすことで、リハビリの効果を最大化することができます。一歩ずつ、自分のペースで進めてみてください。そして、これらの原則を活用することで、リハビリの成果を確実に感じることができるでしょう(13)。
リハビリを頑張るあなたへ
これからもリハビリを頑張るあなたへ。進歩は少しずつです。焦らず、自分のペースで進めてください。そして、3つの原則を念頭に置いて、リハビリに取り組んでみてください。自分自身を信じて、一歩踏み出すことで次の課題や行うべきことが見えて来るはずです(14)。
困ったときはコメントやメッセージでいつでも相談してください。本記事が皆さんのリハビリの一助となることを、そして、ご自身の生活の改善を感じることができる日が来ることを心から願っています。
参考文献:
"What is Rehabilitation?" World Health Organization.
"The Importance of Rehabilitation in Chronic Disease Management", Bautch et al., Journal of Aging and Health.
"Adherence to Home-Based Rehabilitation in Older Adults", Zalewski et al., Archives of Physical Medicine and Rehabilitation.
"Principles of exercise in rehabilitation", Beauchamp et al., Physical Medicine and Rehabilitation.
"Overload Principle in Strength Training", Ratamess et al., Journal of Strength and Conditioning Research.
"The Principle of Overload", ACSM's Guidelines for Exercise Testing and Prescription.
"Adherence in rehabilitation and the role of motivation", Newman et al., Journal of Rehabilitation Medicine.
"Reversibility Principle in Sports Training: A Systematic Review", Toraman, Sports Medicine.
"Strategies for Enhancing Adherence to Exercise in Older Adults", McAuley et al., Clinical Geriatric Medicine.
"Specificity Principle in Sports Training: A Review", Behm et al., Strength and Conditioning Journal.
"Specificity Principle in Rehabilitation of Sports Injuries", Ito et al., Physical Therapy in Sport.
"The principle of specificity: its application in resistance and aerobic exercise", Troosters et al., Sports Medicine.
"Principles of Exercise Therapy", Dena Gardiner, Williams & Wilkins.
"The Importance of Self-Belief in Rehabilitation", Kuipers et al., Archives of Physical Medicine and Rehabilitation.