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ドライフルーツ作りの秋
こんばんは。1つ前の記事では、冬になると乾物作りにいそしむ母について書きました。
今回は、秋にはドライフルーツ作りをすることについて書きます。
干し柿
日本古来のドライフルーツといえば、干し柿。
晩秋になると、母は毎日のように庭の柿の熟し具合を見に行きます。
うちにある柿の木は、蜂屋柿(はちやがき、渋柿)、平種無(ひらたねなし、渋柿)、太秋(たいしゅう、甘柿)。そのうち、実がなるまでに成長しているのは、蜂屋と太秋です。
実が熟したら、柿の皮を剥くのは毎年私の仕事。
そして、大事な吊るしと干し作業は、母の仕事です。
実が熟していても、干すのが時期的に早いと、干してもうまく美味しくなりません。
昨年の秋は、暖かすぎて干し柿作りには向かない年でした。干し柿は、冷たい風がないと美味しく作れません。
柿はもう熟しているのに、気候がいつまでも寒くならなかったので、母はやきもきしていました。
そして、やっと寒くなり、干し柿がいい感じに干し上がってきて、甘くなってくると、必ずカラスの襲来に会います。
カラス襲来から生き残った柿が、母のこの冬のおやつになります。
ちなみに、うちで作るのは、本当の干し柿ではなく、あんぽ柿(固くなる前に干すのを止める、食感の柔らかい干し柿)です。
あんぽ柿は作るのが干し柿より難しいので、毎年母は試行錯誤しています。
レーズン
レーズンって自分で作れるの?
はい。
どうやって作るの?
いや…基本的に干すだけです。
普通の生食用のぶどうの中でも、皮ごと食べられる品種が、レーズン向きです。
理由は、皮を除いて食べる品種は、皮が厚く、干した後も食べた時皮が硬いから。
作り方は、
①大きな粒のぶどうの場合、ぶどうの粒を縦半分に切る。
②種がある場合は、取り除く。
③切った面を上にして、干しかごに並べて干す。
ちなみに、私は少し皮の厚い品種で作りましたが、後でりんごと自家製レーズンを少量の砂糖を入れて煮て、シナモンを振ったのを食べたら、一度干して煮たおかげで柔らかく美味しく食べられました。
自家製レーズンは、冷凍保存しておけば、いつでも食べられます。