大いなる怒りはあれこれと重なって産まれるものさ
と言うわけで
大阪のとある雑居ビルで
数人の見ず知らずのオヤジが見守る中
閉店ガラガラと
心が音を立てて閉じていった
こうして私は実の母から2回捨てられた。
と
長い間感じていた
一回目は
3歳の時に物理的に捨てられたわけだが
前回の話の2回目の閉店ガラガラでは
シャッターが落ちるスピードをアップ!
させたエピソードがもう一つある
夫と別れたくて仕方なかった母は
3歳の私に
おとうちゃまとおかあちゃま
どっちと一緒にいたい?
と聞いた
その時
私は
おとうちゃま
と言った
それがとてもショックだった
と
仕事中にも関わらず
誰一人言葉を発しなくなったオヤジ達が聞いている
その只中で言われた
が…
わずか3歳である
そんな私に
何の責任があるというの?
それを私に言って
今更なんなの?
私が悪いの?
あんなに酷い虐待されたのも
結局
自分で撒いた種だとでも?
と思った
そして
ガラガラではなく
ガタシャーン!!!
と
ぴったりとシャッターは閉まった
きっと私は
長い間
怒っていたのだろう
長い間の
理不尽な扱いに
自分の出所が
よくわからない世界に
聞いてはいけない
大きな何かを抱えている事に
それに何より
何かが大きく欠けている自分に
それらが
一気に怒りとなって
心が閉じてしまったのだ