日本史における84年の奈良時代⑤藤原氏を再興させた冷血漢 藤原仲麻呂
奈良時代の重要なキーマン女帝孝謙天皇が即位すると、藤原四兄弟の武智麻呂の次男、藤原仲麻呂が参議から大納言に大躍進。孝謙の母であり叔母でもある光明皇后の後ろ盾もあった。仲麻呂もかなりの切れ者なのだが、聖武天皇の第二皇子安積親王の暗殺や政敵橘諸兄の失脚など黒い噂がいろいろある。752年に東大寺の大仏開眼供養が盛大に開催されると、その日から孝謙天皇は内裏でなく仲麻呂の私邸に入り浸る。意味が分からない。
聖武上皇が崩御すると、仲麻呂は自分の亡くなったの息子の嫁と大炊王を結婚させて