#432:木材は電気を通さないのに、何故、大木に雷が落ちるの?
異常気象といわれて久しいですが、毎年、夏になるとゲリラ豪雨・雷雨が起きるのは珍しい事じゃなくなりましたね。
ところで、たまに木に雷が落ちて山火事になるなんてニュースをききます。また、雷が鳴ったら大きな木の下で雨宿りは絶対ダメなんてこともいいますが、本来、木(木材)は絶縁体と呼ばれる電気をほぼ通さない物質のはずなのに一体、これはどういうことなのでしょう?
先に答えをいうと、大木のそばは、雷が落ちて感電する可能性が高い・・なのですが、これは次の3つの理由から成ります。
理由の1つ目は、『木材はいいが、樹木はダメ』ということで、確かに乾燥した木材は絶縁なのですが、生きている樹木は、根から木の上へと水を吸い上げる道筋があります。水が電気を通しやすいのはご存知の通りで、これが1つ目の理由です。
2つ目の理由は、『高い木だから』ということです。街の中にもありますね。高くて電気を通しやすくした構造の物体・・・そう、『避雷針』です。避雷針は、雷が平坦なところよりも高いところに落ちやすい性質を利用したものです。
そして3つ目の理由は、『人体は、ほぼ水分』だからです。
高くて、上から下まで水が流れている木に落ちた雷は、てっぺん→根っこの道筋をたどる途中で、てっぺん→水分の多い人間→根っこへと飛び火してしまう・・・という訳なのです。
ゲリラ豪雨による雷がきたら、すぐに建物の中へ、それがムリなら、せめて高い樹木から離れて、さらに低い姿勢でやり過ごすという非常手段をとるようにしましょう。
中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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