#74:三叉神経痛
顔面に現れる痛みのことをよく、『顔面神経痛』といいますが、正しくは、『三叉神経痛』といいます(三叉神経は、『眼神経』・『上顎神経』・『下顎神経』の三つの知覚神経の枝が顔に広く分布していることから由来します)。
この痛みは激痛で、焼けるような、刺すような痛みなど、さまざまな表現がされ、痛みのために食事も睡眠もできず、心身ともに衰弱してしまいます。特に、上顎、下顎の神経が侵されることが多く、発症の原因もはっきりとわかっていないため、治療もなかなか困難を極めますが、ツボ刺激で痛みを和らげることは可能です。
1)『曲鬢(きょくびん)』・・耳の付け根から頭頂に伸ばした線と眉山の高さの線が交差したところ。
2)『下関(げかん)』・・耳から頬骨の下のへりの窪んだところ。
3)『翳風(えいふう)』・・耳たぶ後ろの突起状の骨の前の窪み。
これらのツボをあまり強くない刺激で指圧します。気づいたとき、痛いときに頻繁に押してみましょう。
古賀 直樹
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