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特許庁、内閣官房を経て。知財の視点で挑む“資源循環”
釣崎 友章 経営企画部 法務・知財担当
福岡県の漁村近くで育ち、九州大学大学院を修了後、2011年に特許庁へ入庁。特許審査官として、知的財産権の審査や制度立案に携わる。在職中は6~7のポストを経験し、国際交渉の場でも活躍。2021年から2023年までは内閣官房への出向を経験。GX(グリーントランスフォーメーション)、経済安全保障、原油価格高騰対策といった国の重要施策の企画立案に従事。2024年10月からリファインバースグループに参画し、法務全般や知的財産に関する製品展開戦略を担当。プライベートでは、小学1年生と2歳の子どもを持つ二児の父として育児に奮闘中。休日には愛車(2台目を購入!)で家族とドライブを楽しみ、特に海沿いへのお出かけがお気に入り。
※個人情報保護の観点から、役員を除く従業員は仮名で表記しております。
特許庁で13年間勤務。内閣官房の出向も経験し見えてきたこと
これまでの仕事内容について教えてください。
特許庁では、無機化学や高分子といった化学分野の特許審査のほか、行政官として知的財産制度の立案、国際交渉を担当していました。1~2年ごとに異動があるので、6~7のポストを経験していて、審査だけじゃなく国際ルールに関わる部署にもいました。
国際関連の業務では、スイスで国際会議に出席したり、ルーマニアで欧州各国の知財庁・ユーザー向けに講演をしたりと、海外出張も多かったです。日本を代表して出席することになるので、責任も重く忙しかったけどやりがいがありましたね。
内閣官房に出向していた時は、政府全体のとりまとめ役として、グリーントランスフォーメーション(GX)、経済安全保障、原油価格高騰対策といった各種施策のとりまとめに従事していました。知財以外にも幅広い分野で仕事をすることができ、苦労もありましたが貴重な経験になり、人脈もすごく広がりました。
転職を考えたきっかけと、“資源循環”というテーマ
転職しようと思ったきっかけは?
特許庁は技術系や研究肌の人が多い職場で、安定していることもあって退職者が少ないんです。でも、内閣官房も含めて仕事をする中で「現場との距離」をずっと感じていました。
特許庁では、特許審査を経て権利を認めた後、その特許が実際のビジネスでどう使われているのか見えづらいなと感じることが多くて。企業がどう困っているのか、本当に現場の声を掴めているのか自信を持てないこともありました。それで、「今度は企業側で働いてみたい」と思うようになったんです。
あとは、プライベートのこともありますね。子どもが2歳と小学1年生なので、もっと一緒にいる時間を増やしたいという気持ちも大きかったです。内閣官房時代は特に忙しかったので、ライフワークバランスを見直すタイミングでもありました。
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リファインバースグループに興味を持った理由
私が育ったのは漁村の近くで、子どもの頃から砂浜に漂着する海洋プラスチックごみをよく見ていたんです。「これ、どうにかならないのかな?」と子どもながらに思っていました。
そんな経験もあって、ただゴミを処分するだけじゃなく、「資源循環」という形で有効活用することに興味を持つようになりました。漁師さんが困っている姿も見ていたので、海洋プラスチックごみに関わる仕事をしたいと思っていました。
リファインバースグループを知ったのは、そんな時でした。漁網のリサイクルや資源循環の事業をしていると知って、「これだ!」と思ったんです。子どもの頃の思いと、特許庁で感じてきた知財やビジネスのつながりを意識しながら、「ここなら自分の経験が活かせる!」と感じました。
入社の決め手は、知財と経営の距離感
入社を決めた理由は?
まず一つ目は、知財と経営の距離が近いことです。
知財は経営の重要なツールだと思っています。でも、距離が遠いとうまく活用できないんですよね。その点、リファインバースグループでは、社長の越智さんをはじめ、ビジネスや開発の責任者とフラットに話ができる環境があって、自分の理想と一致していました。
二つ目は、漁網という身近なテーマに携われることです。
入社してすぐに、地元の漁師さんとつながる機会があり、漁網回収の取り組みが一気に進みました。「子どもの頃からの夢だったことに、こんなに早く関われるなんて!」と驚きましたね。
三つ目は、これまでの経験を活かせる環境があることです。
特許庁や内閣官房で得た知識や経験をフルに使えると思いましたし、フットワーク軽く動けそうだなと感じました。
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入社してから感じたことは?
とにかく意思決定のスピードが速い!「走りながら考える」をみんなが実践していて、省庁時代とは大きな違いを感じます。省庁では慎重に進めることが多かったので、その違いに驚きつつも新鮮です。
それから、社内の雰囲気がフランクで、すぐに馴染めました。前職ではカタカタとキーボードの音が響いているだけの静かな部署もあったりしたので(笑)、賑やかな環境にも新鮮さを感じています。
これから取り組みたいこと
今後は、ビジネスに役立つ特許や知財を作り上げていきたいです。開発やビジネスのチームと連携して、戦略的に権利を取得し、それを活用していくのが目標です。
また、様々な法律をどう活用すれば物事がスムーズに進むのかを考え、制度とビジネスをうまく結びつける方法を追求していきたいです。これまでの経験をフル活用しながら、いろいろな施策に携わっていけたらいいなと思っています。
プライベートでは、かわいい子どもたちと過ごす時間を大切にしつつ、仕事と育児をうまく両立していきたいですね。来年は下の子が保育園に入園する予定なので、家族の成長も楽しみにしています!
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