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今夜、この服でどんな酒を飲む?第28夜「のちにプレミアになる服」

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。
今夜で当シリーズはひとまず最終夜を迎えます。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『5時に夢中!』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)などを構成。
趣味は、服の収集と酒を飲むこと。東京ヤクルト・スワローズのファン。
この連載は、今回で第7弾となります。 

第28夜『RAF SIMONS』のコートで『CHANDON』を飲む

服を収集し始めて約30年。
僕が若いころに買った、2000年代前半のアイテムの価格が高騰してヴィンテージ化しているそうです。
インフルエンサー的な人の影響もあり、『RAF SIMONS』や『HELMUT LANG』、『NUMBER (N)INE』の当時の名品たちが高値で取引されているとか。

▲デビッド・カサヴァントというコレクターの影響が大きいそうです

正直なところ、その時代その時代で着たい服を買っていただけなのですが、自分のクローゼットにもヴィンテージ化した服がありました。
こちら、『RAF SIMONS』のコートです。

▲『RAF SIMONS』のコート(20万円 ※参考価格)

実はこのアイテムについては、
「20万円くらいの値段で、どこかのセレクトショップで買った」
「2シーズン着てクローゼットの奥にしまった」
これくらいのことしか記憶がないのです。
この子はなぜうちの子になったのか??
 
ペロッと見てみる。

▲ん!? 2001~2002?

2001~2002秋冬シーズンのアイテムというのはわかった。
服に詳しい知人に聞くと、購入価格よりも値段が上がっているらしい(2倍以上だとか)。
しかし、「値段が上がったから売ろう」という感覚はないので、ひとまず今シーズンで着てみることにします。
新たな魅力に気づくかも?
 
さて、このコートについての記憶を呼び覚ますためお酒の力を借りましょう。
今夜は、スパークリングワインの名品『CHANDON』をセレクト。

▲CHANDON(2500円 ※参考価格)

『Moët & Chandon』社が手掛ける、オーストラリア産のスパークリングワインで、シャンパンのような済んだ味わいが特徴。
なんといってもコスパがいい。
2000年前半でハマり、人生で一番飲んでいる“泡もの”です。
基本的には箱買いです。

おっ、 酔いがまわって、この子のことを思い出してきたぞ。
「地下の店だったな……」
「新宿か原宿にあったような……」
淡い記憶をたぐり寄せる。
「いや、渋谷だったかな……」

 全然思い出してねぇじゃねぇか!

どうやら酔いに任せてどうでもよくなったみたいです(笑)。
ただ、目の前にはカッコいい服がある。
それで十分!
酒がすすむってものです。

さて、第7弾の連載は今回で終了です。
あなたも好きな服を着て、うまい酒を飲んでください。
きっと楽しい趣味になると思いますよ。
また機会があれば、お会いしましょう! 

(おわり)

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