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今夜、この服でどんな酒を飲む?第27夜「膝に良いAIR」を購入

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。
このテーマで書くのは今回で第7弾。
初めてお会いする方も、そうでない方も、ぜひ全4回おつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『5時に夢中!』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)などを構成。
趣味はあ、服の収集と酒を飲むこと。東京ヤクルト・スワローズのファン。
この連載は、今回で第7弾となります。

第27夜『AIR JORDAN5』で『赤霧島』のお湯割りを飲む

服好きだけれど、スニーカーにはちょっとしたトラウマがあります。
1996年頃のお話。
『AIR MAX95』の大ブームをリアルに体験し、すっかりスニーカーマニアになった僕は、毎月のように何かしらスニーカーを買っていました。
 
そして現行品では満足できなくなった自分が手を出したのが、中古品。
この頃には過去のアイテムとしてお宝ものになっていた『AIR JORDAN5』の中古品を原宿の古着店で購入したのです。
値段はなんと12万円。
ショーウィンドーに飾られた、その店の中でのかなりの高級品です(他には『JORDAN1』や『DUNK』のオリジナル品が並んでいたっけ)。
学生の自分にとっては、かなり高い買い物でした。
 
慣れない高い買い物&念願のアイテムゲットで大興奮の僕は、「履いて帰ります!」と元気に宣言。
鼻高々で原宿の街を闊歩していました。
が、そこでアクシデントが……!
 
右足のソール部分が、明治神宮前駅付近でベリッと剝がれたのです。
 
スニーカー好きなら誰もが悩む“加水分解”です。
簡単に言うと、湿気や空気中の汚れ・微生物を吸い込んだ影響でソールが壊れる現象です。
ものの20分ほどで惨劇は起きてしまいました。

▲こういうイメージです(泣)

古着扱いのため、壊れた際の保証はありません。
結局、“接着剤で補修しては剥がれる”を繰り返して、1年ほどで寿命は尽きました……。
そのときの印象が強く、以来『AIR JORDAN』には手を出していなかったのですが、つい先日ある理由で2足ほど購入しました。
20数年ぶりの『JORDAN』です。

▲『AIR JODAN5』復刻版(31350円)
▲『AIR JODAN1』復刻版(20350円)

買った理由は、膝を痛めたからです。
膝を支える筋膜が剥がれたとかで激痛が走り、ブーツを履くのが辛くなったのです。
その点『AIR』を導入したスニーカーは楽ちんで、膝の痛みが軽減できました。
そもそもマイケル・ジョーダンがプレイしても負担のないものですし。
 
にしても、まさかソールではなく自分の身体の何かが剥がれるとは(苦笑)。
治療で膝は完治しましたが、しばらくはこの靴と付き合います。

さて、この靴をながめながら何を飲もうかな?
寒い季節だから『赤霧島』のお湯割りにしましょう。

▲赤霧島(1200円 ※参考価格)

基本はロック・水割りが多いのですが、最近はお湯割りの気分。
膝のためにも身体を冷やさないほうがよいでしょう。
おじさんがお湯割りを好むのも、こっち系の理由でしょうかね。
 
次回は、いつの間にかプレミア化していた服で飲みます。
ぜひいっしょに酔いましょう!
 
(つづく)

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