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友達っていいね!50年近く読み継がれる絵本『ふたりはいつも』アーノルド・ローベル

【五感で感じる森林浴ガイドをしている私が大好きな本】

アーノルド・ローベル展にて(長崎県立美術館)

仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語。
読みきかせにもふさわしいローベルの傑作シリーズ。
小学校の教科書に採用されている『おてがみ』はあまりにも有名。
こちらの『ふたりはいつも』はユーモラスな冒険物語が5編。
「そりすべり」「アイスクリーム」「クリスマス・イブ」など春夏秋冬、一年間のふたりの生活が盛りこまれている一冊。


このシリーズは、子供の読み聞かせをきっかけに、大人になって改めて読み返して手元に揃えた愛すべき本です。

アーノルド・ローベル展にて(長崎県立美術館)

かえるくんとがまくん、全然違うタイプなのですが、それぞれが違う形で思いあってる友情愛に、ほのぼのしつつ羨ましくも感じます。

そして、このアーノルドの挿絵がたまらく好みです!!

かえる目線(なったことないからわからないけど)の風景の描写も心地よく、森での生活を容易に想像させることができます。
かえるくんとがまくんのやりとりに愛があって、それ故にすれ違いなどがあり、読んでてじれったいほどです。

また、なんといってもかえるくんとがまくんの表情も豊かで癒されます。

アーノルド・ローベル展にて(長崎県立美術館)

近頃は、大人になって気づいたら友達がいない、って人が少なくないと聞きました。
多くはなくても、こういう風に一人でもそばにいてくれる友達がいるということは、なんて素晴らしいんだと思えます。

もし少ないとか、いない、って悩んでいる人がいたら、この絵本を読んで、勇気を出して、自分から声をかけてみるってのもアリではないでしょうか。

ふと目に入ったときに、1篇だけさらっと読むことが多い一冊。

疲れていても、読み返すとふっと笑みを浮かべて、肩の力をゆっくりと抜いてしまうような魔法の絵本。

やっぱり大好きです!

アーノルド・ローベル展にて(長崎県立美術館)

※この展示は写メ撮ってOKだったので、全部収めておきたかった。。。

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