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今さらながらYUIを語りたい

YUIとともに大人になった全ての人へ
このnoteはYUIを愛する筆者が最初で最後に記すYUIの全史である。

YUI。
福岡県出身。
日本の女性シンガーソングライター。2004年から2012年まではYUIとしてソロとして活動し、2013年からはロックバンド・FLOWER FLOWERのボーカリスト兼ギタリスト、yuiとして活動している。
Wikipediaより

シンガーソングライターYUI。
一般的には成功したアーティストとして扱われるYUI

レーベルの争奪戦があるほどデビュー前から才能を認められ、CDの売り上げはコンスタントに5万枚を超えた。女性シンガーソングライターとしては宇多田ヒカル以来の5作連続発売アルバム首位を獲得。

さらに初主演&主題歌を歌った映画『タイヨウのうた』では中規模映画として異例となる興行収入10億超え
(2019年公開の10億前後の興行収入映画だとダンボ、ルパン三世などがある。)
当時各地の中学校の放送室はYUIとORANGE RANGEであふれていた。

だが、彼女の個人史から見ると事務所との軋轢の歴史でもあった。
売り出すシングルの多くにタイアップが付き、ジャケット写真は必ず彼女の顔を前面に押し出すアイドル的売り出し方

しかし、タイアップのつくシングルのほとんどは10万枚を超えてくるというジレンマ。
加えて自分自身、タイアップによってYUIと出会うことができた人なので、一概に悪いともいえない・・・

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こちらはシングル別CD売上枚数のグラフだが、この中でタイアップのついていないものは「TOKYO」「I remember you」「to Mother」「Rain」「Its My Life」「Green a.live」である。

グラフの中でガクッと売り上げが落ちているのがわかる。
売れているものがいい悪いではないが・・・、

ファンが期待するYUI像。
事務所が売り出したいYUI像。
本来のYUI像。

YUI後半期はそれらがぶつかりあっているように見えた。

表現を追求したいYUI売りたい事務所の対立。徐々に声が出せなくなるYUI・・・・
そして後年当時の感情を語るYUI。

これまでの8年間と見守ってきたファンに感謝しつつも本音を語り出す。

素直にいうと限界がきたというか、もう歩けないところまできてしまった。
単純に、心が折れちゃったというか、歌が歌えないくらいになっちゃった
何が原因かわからないけど、自分に追いつけなくなった
「当時は自分の感情を吐き出すように歌ってた」

深読みしているだけかもしれないが、こうした想いの一端が歌詞にあふれていることがあったように思う。

いいこと書いてね
やっと生まれた歌だから
Love this song
疑ってるんでしょ?
ニセモノだ ホンモノだ
で、あなたはどうなの?

マガイもの そうじゃないもの 集めて
値段をつけてる

そんなんじゃ やっかいだ 困難だ
どうなんの? この先
…教えてほしい
                       『Love is all』 YUI
How Crazy わかったようにアタシのこと話すのはやめてよ
How Crazy 深い海に沈んでゆく船から逃げてきたの
                         『How Crazy』YUI

YUIが活動を再度休止したのは2012年のカウントダウンTVの時だった。
僕は高校3年生だった。
その当時、青春が音を立てて崩れ落ちたように感じた。
男子校に通っていた僕にとってYUIは文字通りの天使であった。

感情を絞り出すように歌うスタイル
少しハスキーながらも力強い歌声
ナイーブさと強さの混在した歌詞
ギター片手にあぐらで歌う天使

それが僕にとってのYUIだった。

(ただ岩井俊二監督の「リリィ・シュシュのすべて」よろしく僕にとってのリリィ・シュシュがYUIだった。

時代的にAKB48けいおん全盛期の中、YUIを信奉し続けた。
唯一神時代の到来である。シングル・アルバムは全て購入していた。
それだけの情熱を傾けてきたものの、活動休止後はなんとなく距離を置いていた。

青春をそのまま閉じ込めておきたかったのかもしれないし、変わってしまったYUIを見るのが怖かったのかもれない。

気づけばYUIは結婚し、双子を産み、その後第4子も誕生したという。
それを聞いても「はて?どこの国の話なのだろう?」と思うばかりで、僕は現実を直視できないでいた。

だが、ある日、YUIのインスタグラムを見つけた。
その時、これまでとは明らかに違う感情が芽生えていた。

かわいいや憧れを通り越してシンプルに嬉しかったのである。
神様の何気ない日常がそこに存在している!
それだけで嬉しかった。

唯一神が人間宣言した瞬間であった。
その時、ある種使命感のようなものが湧き上がってきた。

YUIを書きたいと。

だが、YUIファン原理主義者にとってこれは禁忌でもある。

生まれてこのかたYUIをカラオケで全く歌ってこなかったし、仮に友人が曲をいれたとしたら、席を立ち、トイレに退散していた。
偶像崇拝を禁止する宗教のごとく固く守ってきた禁忌「YUIを語ること」である。

HowCrazyにおいて
わかったようにアタシのこと話すのはやめてよ
とYUIが歌うようにこうした記事を書かれるのは正直嫌なのかもしれない。

だが一方通行でもいいからこの想いをぶつけたい。
この想いを消してしまうにはまだ人生長いでしょ?
だから罪悪感を抱えながら書きたいと思う。

全YUIファンに捧ぐYUI史のはじまりはじまり。

fin....

次回:

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