環境にあった広告の方法を深堀りした結果…
こんにちは!
中小企業の「困った」を無くすデザイナー 木下です。
(今回から肩書をつけて行こうと思います!)
今回は、お客様の「困った」を解決しようと
提案した施策について書こうと思います。
もしかしたら、良くある事例かもしれません。
みなさんの参考になったらと思います。
ご依頼内容
お客様紹介カードの制作
住宅の既存顧客から顧客紹介をしてもらうためのカードです。
ご依頼内容としまして
・A5サイズ、カラー片面印刷 (印刷代を抑えるため)
・現行あるお客様カードの簡易版(気軽に配れるようにしたいという狙い)
・掲載内容は現行のものと同じ(改訂のご依頼)
ご希望
印刷費はなるべく安くしたい
はがきや手紙にして送ったりはしない(切手代がかかる)
営業さんが各自好きなように使えるようにしたい
この内容を踏まえて「困った」点を探る
その1 紙だと営業さんが手配り前提になってしまう
いくら営業さんがよく動いて、タイミングを見計らい、アポを取って手渡しに行くと思うのですが、何度も渡しに行くわけにはいかない。多くて年に1〜2回?でしょうか。
よく見かけるのは、季刊の広報誌の中に「お客様紹介制度」について
書いてあったりします。これなら、1年に4回発行であれば、4回は見かけますね。しかし、そういうものはない。
郵送もしない。
そうなると、やはり目にする機会はどうしても少なくなります。
紙媒体になると「もらった時」からの賞味期限があるように思えます。なぜなら、忘れてしまうだろうし、その時「関係ない」と思われたら捨てられてしまうから。
限られたタイミング、そこからある一定の期間しか効果がないのが問題です。
その2 書面を持ち運ぶのが面倒でないか?
従来の方法だと、紹介者が知り合いを営業に紹介し、書面を営業に渡さないと成立しない場合が多い。リサーチしてみると、やはり顧客は「書面を持って展示場に行く」のがめんどくさいと思ったり、やりづらいと思っている様子。
大手の会社はすでにオンライン化して、紹介サイトや入力フォームを用意して、24時間どこでも紹介できるようにしている。
営業さんと信頼関係があり、家族や友人のように付き合っている方ばかりならいいのかしら?
でも、もう少し手軽に、オンラインで連絡や相談ができないか?と考える方もいるかもしれません。
ひとつ、ヒアリングして気付いたのは、営業さんが「LINE」でつながっているお客様がいるということ。ここを使えないだろうか?と思いました。
その3 既存顧客だけにキャンペーン告知している訳では無い
中小顧客だけでなく、
・取引先の方
・現場の職人さん
などにも周知しているそうです。
確かに、良さをよく解っているのは現場の職人さんですね。
紹介されたら信頼できそうです。
こういう方は、LINEでつながるより、紙で渡したほうが良さそうです。
その4 顧客のデジタルスキルがまちまち
スマホをバリバリ使える30代から、
やっとガラケーからスマホに変えて入力は短文のみ…というご年配も顧客の中には居ます。
後者の方には、紙媒体を用意するのは必須になります。
多くの人にキャンペーンを知っていただくために
思いついたのは、チラシとLINEのハイブリッド
チラシをまずは作り、そこから必要な内容だけ入れた『LINEで告知できる画像』を作り、営業さんに利用してもらうことを考えました。
これでしたら、お客様それぞれに合わせた広告の仕方ができますし、
一度チラシを渡した方でも、LINEで繋がっていれば
ある一定の期間が経った時にまたお知らせすることができます。
よく、住宅業界は正月や盆の後に動くことが多いと聞いたことがあります。
親戚や両親に会い、相談したあとで動くわけです。
タイミング良く、スッとお知らせしておけば、紹介の可能性が広がります。
いちいち、営業さんが会いに行く必要がありません。
最初のヒアリングで、お客様からの要望はありませんでしたが、
こちらからご提案して、ご納得いただけたため、
『LINEで告知できる画像』も使っていただけることになりました。
これから営業さんが使用してくださるところですが、うまく認知拡大して、効果が出るといいな…と祈るような気持ちで居ます。
今回の教訓
普段から、広告をどのような媒体をどのくらいの割合で運用されているかを聞いておくと良いなと思いました。
関係ないなと思われることでも、話に出して聞いておくと、思いの外話してくださって、それがきっかけになるという発見がありました。
私達デザイナーの願いは、クライアントの目的達成です。
「〇〇が作りたい!」「〇〇なら作れる!」ではありません。
こちらが知っている最先端の方法や、使い慣れていない方法で提案したとしても、現場で動くのはクライアントの会社のみなさん。
使いこなせなければお金のムダになってしまいます。
せっかくの売り上げ・補助金を、私に使っていただくのだから、
しっくり合った方法を考えて、ご提案したいと考えています。