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現代短歌《日々こぼれ落ちる》

夢でみた魚になって泳ぐ君水槽の狭さ気になりつつも

時が経ちあなたの色がくすんでも私が汚れりゃ相乗効果で

坂道は上って下って歩くだけ今どの地点か分かりはしないよ

目を閉じて探してもあなた見つからず何処に居るのか雨粒を覗く

宝石のような瞳に映るのはいつも遠くの見知らぬ景色で

「分かり合う」などというのは不自然だ寄り添い互いを理解するのみ

やさしさは何かと問えば分からないやさしくなくても惹きつけられるが

何を着て行けば良いかと抱えてる君の頭はわりと繊細で

寒いのは嫌いだけれど温かさ求める言い訳この世に溢れる

幸せが欲しいだなんて戯言だ紙に描いた絵にも等しく

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