現代短歌 《どちらも選ばず》
天井の模様を辿る余裕とか時間の流れ大切にしたい
横たわり明るい過去と暗い過去照らし合わせてどちらも選ばず
長い夢見ている時間過ぎてゆくここから出たいと思いながらも
この家は放っておけば朽ちてゆく手放す時も遠くないと知る
安物の服でもその人次第なら私は「工夫」と手を繋ぎたい
昔より燻んだ色が似合う顔今の自分も嫌いではない
ピンクにも色んなピンクがあるように正解なんて無いに等しい
長いこと手を動かして動かして生まれたものに愛着が湧く
作品を「商品」とだけ考えて「商売」するのは私に合わない
時間こそ自分の足で歩くもの乗せられた船降りて進めよ
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