Perplexity AIの新機能「スペース」ファイルとWeb検索の融合による可能性は?
今日、Perplexity AIに新たに追加された「スペース」機能を試してみたので、初見の感想をシェアしたいと思います。
業界初の新機能らしい
今回の新機能「Web検索とファイル検索を同時に行える」というのは、業界初の事例みたいです。
Perplexity AIの「コレクション」機能が「スペース」という名前に変わり、劇的に進化しました。
1つのスペースには最大50ファイルまで対応し、
PDF
Word
Excel
PowerPoint
CSV
などの多様なファイル形式に対応しています。
個々のユーザーの好みに合わせたAI設定もできて、カスタムプロンプトも2000文字まで入力可能。この辺は以前のコレクション機能と変わりなしです。
従来機能との比較
従来のPerplexity AIの「コレクション」機能は、ChatGPTのカスタムGPTsのように、自分で作成したプロンプトに基づいて”WEBリサーチを効率化する”用途が多かったと思います。
漠然とした大量のWEB情報から、”目的や情報を絞ったリサーチ”をするためにカスタムプロンプトを仕込んでおくようなイメージ。
ですが、今回のアップデートでファイルも追加できるようになり、RAGの要素も加わり、利用の幅が一気に広がったと思います。
たとえば、「生成AIを企業で活用するアイデア出しボット」といったスペースを作り、具体的な指示をカスタムプロンプトとして設定します。
今回は試しに、「ユーザーが入力した業務上の悩みを分析し、生成AIを用いて業務効率化のためのアイデアとその具体的な活用例を10個提供する」というプロンプトを設定しました。
ファイルを追加して検索を試してみた
このスペースに、経済産業省が公開している「生成AI活用法」のファイルを追加。
「レポート作成を効率化したい」と入力すると、追加したファイルから必要な情報を抽出して回答を生成してくれました。
また、「社外で受けた研修やセミナーを社内研修用に資料をまとめる作業を効率化したい」と入力すると、Web検索とファイル検索の両方を組み合わせてアイデアを提供してくれました。
NotebookLMにWeb検索機能が加わったような感覚
個人的には、Googleが提供しているNotebook LMにWeb検索機能が追加されたようなイメージです。
同じスペース内でファイルを共有しながら検索や情報の抽出ができるため、チームでの情報共有や共同作業に便利だと感じました。
ファイルの内容に対する検索も可能
あと、ファイルの中身に対する検索もできます。
「コンテンツ制作の注意点を洗い出してほしい」と指示すると、ファイルの中から情報を抽出してくれました。この辺は完全にNotebook LMっぽいですね。
ファイル検索とWeb検索を組み合わせたり、ファイル検索のみ、Web検索のみといった選択も可能。
例えば、社内研修資料や企業の理念に関するファイルを追加し、過去の偉人の名言と会社の理念を組み合わせたアウトプットを生成するとか、面白い使い方もできそうですね。
医療分野でも、過去の論文を用いてファクトチェックをしたり、過去の研究結果の追跡調査をしたりと、色々と応用が効きそうです。
ハルシネーションの懸念
一つ気になる点として、AIによる誤情報(ハルシネーション)がどの程度減少するか。
ファイルの内容が正確であることはもちろんですが、特にWebからの検索結果とファイルから引用した回答が混ざった際の信頼性には注意が必要かも。
基本的に「AIはハルシネーションを起こすもの」なので、やっぱり”自分の目で見てちゃんと判断する力”は必須になると思います。
まとめ
今回のアップデートで、Perplexity AIの使い方の幅が格段に広がったのは毎違いないですね!
単なるWeb検索ではなく、自分たちの持つ情報と組み合わせることで、より精度が高く、実用的なアウトプットが得られるようになると思います。
引き続きさまざまな使い方を試し、新しい活用法を見つけていきたいと思います!
でわでわ、次回の記事で!