「WHYから始めよ!」を読了した
いろいろな書籍の参考文献として出ていた 「WHYから始めよ!」を、土日で一気読みした。
アップルやマイクロソフトやスターバックスなど世界的な企業のなぜに触れることができる書籍でした。
コンピュータ系企業の部分のなぜの部分は特に吸い込まれるように読めた。(付箋をたくさん貼った)
人々がなぜマックを買うのかが理解できた。(その人々の1人なんだけど)
WhyよりもHowのほうが重視されがちが、Whyをきちんと定義・明快・わかりやすく定義しておくことが重要だと学んだ。
何よりもWhyは経過とともに薄れてしまいがちになる。
それは企業が成長するにあたって、関わるメンバーが増えるとWhyの以心伝心が難しくなるんじゃないかなと思ってる。
WhyとHowの乖離が生まれると企業は衰退していくようだ。
1985年5月、アップルからジョブスが去った話が良い例で分かりやすかった。
映画『スティーブジョブス』 は観たことがあったけど、自分が生まれる前の出来事だったんですね。
スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツといった Whyの化身のような人が経営だと永続的にイノベーションが生まれ続けるのだろうなと感じた。
でも一般的な人でもHowよりもWhyをしっかり定着させて行動することは可能だと感じた。
ゴールデン・サークル
ゴールデン・サークルという言葉は、本書の著者サイモン・シネック氏が提唱した言葉です。黄金比から着想を得た言葉らしい。
人を操作するのではなく、人を感激させてやる気を起こさせる。
自分の魅力・やってることを感銘を受けさせるような行動を取ってるのかなと思う。
ひたむきにやってたら、だれかがついてくるような感覚なのかなと思った。
WHY:なぜ
HOW:どうやって
WAHT:何を
この順番で物事を伝えることで、相手からの共感を得られる理論のことをゴールデン・サークル理論といいます。
ブランディングについて、企業のミッション・バリューをターゲットにしっかり伝えて共感してもらうことが大切ということのようです。
なぜ我々は存在するのか。なぜやるのか。ここをしっかりと押させることが大切のようです。
わかっていても、社会にどう影響させたいのか。我々がやってることはただの御用聞き止まりなのか。
御用聞きですら、なぜ御用聞きであるのかまでを深堀りする必要があると感じた。
企業じゃなくても、チームのリーダーがどうメンバーの行動を促すのか。そのためにゴールデン・サークル理論を意識しなければならないと思った。
ブランディングの考え方でゴールデンサークルについて言及している記事があった。
アップルがいい例だった。
アップルからコンピュータを買ってもMP3プレイヤーをかっても、消費者はいい気分になる。
それは、アップルのWHATを買ってるのでなく、アップルのWHYを買ってるからである。
製品がだめでも買うというわけではなく、製品が優れているからアップルを買ってるわけでない。
アップルの製品には、彼らの信念が具現化しているからである
かれらのWHATとWHYの明確な相互関係があるからこそ、人々はファンになっていくのかなとおもった。
「現状への挑戦」という実演があってこそ、「Think different:シンクディファレント」(異なる考え方をしろ)が明確になっているからである。
自分もMac派であって、Macの製品の品質ではなく なぜ を買ってる。
それは、自分が抱えてた問題や課題とマッチしたからファンになった。
共感できたからこそ、ずっとMacを使ってるんだなと思った。
MP3の製品はたくさんあるなかで、なぜ iPod が売れたのか。それは現状への挑戦や異なる考え方があったから売れたのだろうと思う。
あの実演講演はかっこよかったし、シンプルで分かりやすかった。
どうしても製品を作ると複雑な仕様が表にも出ているが、アップルにはその複雑な仕様を表に出さない(ボタンは一つ)くらいのシンプルさと明確さが人々を共感させたんだろうと思った。
アップルの懐かしいCM
タイトルとは関係ないけど、アップルのCMで 「I'm a Mac(どうも、マックです)」というCMが昔放送されてた。
このCMは懐かしいなと思った。となりで 「I'm a PC(はじめまして、パソコンです」というシリーズ。マックユーザは常にジーンズとTシャツでいる若者でリラックスしている。
隣のパソコン役の人はスーツをきている。お硬い感じの印象。
このCMの意味は、マックと一体感を持つためには、あなたもマックみたいにならなくちゃと伝えるCMだったらしい。
そんなこと考えたことなかったけど、イメージだけでなんかワクワクするんだなと印象づけるのはうまいなと当時を振り返ると思った。
それに対してマイクロソフトが「アイ・ア・PC」と名乗るCMを放送して社会的な地位や職業の人たちの様子をいきいきに捉えるようなCMを流してた。
このCMでどっちが共感を覚えたか。人々を駆り立てたいか・多数派と一緒にいるほうが良いか。
自分の信念をきちんと表現できる組織やリーダーに憧れる
ゴールデン・サークルはただのコミュニケーションモデルではない
単なるコミュニケーションのモデルとかではない。
この原理は人類の行動の進化に深く根ざしている。
WHYは持論ではない。生物学らしい。
ゴールデンサークルは、人間の脳の主な3つの部位に相当する。
ホモ・サピエンスの脳の中でもっとも新しく出現した部位は新皮質である。
この新皮質はゴールデンサークルで言えばWHATに相当する
脳の中央2つの円の部分は、大脳辺緑系に相当して、信頼や忠誠といった感情を司る部分です。
感情に司る脳の部位に言語能力はない。
自分の感情を口で説明しようとすると言葉詰まるのは言語能力がないからだ。
消費者は企業のWHATを買うわけではない。企業がそれをしているWHYを買う。
WHYがをうまく伝えられないとストレスと疑念だけが生じる。
これはよく分かる。消費者目線・社員目線で変わるけど、会社のWHYがなんなのか広く理解されなければならないと思った。
この疑念が問題となって、やる気が変わったりする。
心と頭「hearts and minds」
勝者は、まず心で感じ取り、次に頭脳で考える。
これをやるのは難しい。
感情的になるとネガティブになることもあるけども。頭脳よりもまずは心を把握して頭脳で考える。といいう流れを大事にしたい。
明快さと、厳しい指針、一貫性
WHYを明快にする
HOWを訓練する
終始一貫したWHATを貫く
すべては明快さから始まる。
自分のWHYがはっきりと分かっている必要がある。
このWHYをはっきりと見えていないといけないのだけど難しい。
常に自分の理念や志をわかっていなければならない。
まずは自分の理念や志を明確にしておく。
WHYが明確になったら、つぎはHOWを考える。
理念や志を実現させるための手法であり、それが自分の価値観になる。
組織の文化やシステムにあらわれる。
自分のHOWを理解することが最も重要。
WHYを常に意識し指針をもうけて厳しく律していくことが大切。
WHYはただの信条である。
企業のWHYを消費者・メンバーが買うのであれば、常に一貫していなければならない。
そのWHYが明確であることで消費者・メンバーが疑念を挟むことなく自分を信じてもらえる。
WHYを知る人には、HOWを知る人が必要
企業やチームのリーダー・代表には女房が必要。
企業の成長の鍵を握るのはナンバー2。
すごいピッチャーがいても受け取れるキャッチャーいなければならないのと一緒だ。
WHYを知っていてもHOWを知らないことが多い。
ビル・ゲイツもスティーブジョブスもWHYタイプ。
どの企業にもやはりナンバー2もしくはHOWを知るものがいた。ウォズとかもHOWタイプだと自分は思った。
WHYを実現するためには必ずHOWを行えるものが必要だ。
WHYが曖昧になるとき
時間とともにWHYが薄れていく。これは企業にも言えることだし企業当初はWHYをしっかりしてたが、年々度重なる理由でWHYとHOWに乖離ができてしまう。
WHYの化身が消えると、企業は忽ち衰退する。アップルがいい例だったのはここだった。
WHYの伝承がうまくいかなければならない。
信念や覚悟に近い。
一本の槍が曖昧さをなくしていくのだろうと思ってる。
やり続けること明確にしておくこと。HOWは変わるがWHYは変わらないでいる。
脆くなるWHYは壮大なビジョンに近いかもしれない。
たぶん人がついてくるのは、このWHYが一本の槍のようにしっかりとしていることが周りを巻き込んでいくのだろうと思った。
まとめ
WHYの重要性がよくわかった本だった。
例がアップルやスターバックス・マイクロソフトといった、歴史から紐解くところからあるので、すごく頭に入っていった。
ゴールデンサークルを意識して、自分自身のWHYを作り上げていきたいと思った。