母親から教わった人生
母親の歳を超えてしまい、ふと大人になったんだなぁと自分自身に人生の終わりが来るのだと実感した。
人生50年過ぎるとほとんどの事は忘れてしまう
不思議な事にあれだけ当時辛かった事が、今となれば
全くと言っていいほど屁でもない
逆に楽しい事ばかりを思いだすから面白い
単純にバカなのか、精神的に成長したのか分からないが、こんな自分でも産んでくれた母親に感謝だな
そして楽天的な性格も母親譲りなのかもしれないな
お陰様で今の所元気に過ごさせて頂き、それなりに楽しく過ごさせてもらい生きている
有り難い
ウチの母親だが、残念な事に22年前に亡くなり
孫を見せられなかった…
しかし、待望の孫は母親の生まれ変わりなのだ
そして、親孝行とまではいかないが
せめてしてやりたい事があったが、叶わなかった…
小太りで、小さくて、しかしながらいつもニコニコして愛嬌のある女性であった
とても人から好かれる人間だったなぁ…
とにかく面倒見が良く、優しかった
あとどれくらいの人生が残されているかは分からない
健康に気を付けていた母親が早くに他界したのを間近で感じ、今自分が人生を振り返る時期を迎え
一度きりの人生とは何なのか…
母親の死から学んだ事
自分なりの解釈だが
『死ぬ時に迷惑をかけない』
いや
『死ぬまでに迷惑をかけない』
かな…
生き残って迷惑を掛けてまで生きたくないそれを教えてくれたのは母親だった
生まれてきて
物心ついて最初に覚えているのは
母親の言葉
そして母親の最期の生き様で教わった
素晴らしい母親だった
言葉は無かったのだが
自分にはこう語りかけた様な気がした
『自分に嘘をつくな、人生は一度きりだから…』
自分が母親から受けた人生を全うし
有りえないが
もし再会する事が出来るのであれば
母親にこう伝えたい
まずは感謝を伝えたい…
そして
『俺…かあちゃんに貰った人生楽しめたかな?』
どう答えてくれるのか
その時が来るまで
待ってて欲しいな…
それまで精一杯生きなければ
ありがとうかあちゃん、産んでくれて…
kaz
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あっという間に過ぎたが、人生やっぱり振り返ると短い。まだ元気なうちに後悔のない事を綴りたいと思った。そんな僕の文章を見つけ、読んでくれたことに感謝…