見出し画像

STの先生方であれば、呼吸や発声が嚥下機能とも関わりが深いことはイメージがしやすいと思います。

例えば、喉頭挙上範囲が低下している嚥下障害の方に対し、発声訓練を行ったり、舌の運動能力を鍛えるために構音訓練を行ったりなど、呼吸や発声訓練と嚥下の訓練は共通している点も多いようです。

しかし、実際、発声時と嚥下時に使われる筋肉は同じでも、使われ方は本当に全て一致しているかどうかは疑問が残ることろです。
この領域に関しては研究がまだ不十分ともされています。

今回はまとめとして、発声と嚥下のシステムに着目したLudlowの論文をご紹介します。(Christy L Ludlow :Central Nervous System Control of Voice and Swallowing,J Clin Neurophysiol. 2015 Aug;32(4):294–303)

ここから先は

2,196字
・note購読者は今後のRECOVERY8主催の研修会はすべて半額で受講可能です。 ・研修会で発信しにくい失語や高次脳の情報が得られます。 ・個別で顔出し声出しなしで臨床相談ができます。

言語聴覚士のためのNOTE

¥1,980 / 月 初月無料

明日からの臨床で使える情報を毎週1本、発信します。 〇PTからSTのための姿勢分析の方法を動画で発信 〇摂食嚥下・高次脳・失語症の評価訓練…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?