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医師が「モーズレイのガイドライン」の通りに薬を決めてくれて助かった話(双極症)

  双極症と言われてまもなくなので8年前くらいの話になります。私はうつ気味な毎日に苦しんでいました。診察でも
「うつっぽいです」「薬を変えられないですか」
と訴えました。その時は「リーマス=躁の治療薬」と思っていたので、リーマスを減らせばこのうつ気味は解消すると信じていて、減薬希望を言いだそうとしていました。リーマスは600~800mg処方されていました。

医師は考え込んでいましたが、
「リーマスを増やしましょう。1,000mgにしましょう」
と言いました。
「どうしてですか?!リーマスは躁の薬ですよね?私はうつっぽいんです」と言う私に、
「こういう時は、こうすることになっているんです」
と言いました。

そのときは、私は、以下のことを知りませんでした。
「双極症でうつがよくならない時の、まず最初の選択肢は、リーマスを足すことである」↓

モーズレイの精神科治療のガイドライン(2001)年版では、1st choice(第1候補)、2nd choice(第2候補)として以下の方法が挙げられている。

◆1st choice(第1候補)○リーマス付加   
 十分に確立されている。約半数において有効。文献により十分に支持されている。

『単極性、双極性の激うつ対策本部』

参照) https://ameblo.jp/kyupin/entry-10038879321.html

 今思えば、このガイドライン通りに薬を出すことを決めてくれたのだと思います。薬を増やされて不満もありました。けれど私は医師を信じる手がかりを持っていました(それはまた別の話で)。処方は本当に意外なものでしたが、そこから具合は安定しました。

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