コロナ禍で存在を消された私たち 新型コロナウィルスに感染したかも‥しれないわたしの記録
検査難民
発症月:2020年3月
ペンネーム:なつみかん
少しずつですが、忘れないうちに書き留めておこうと思います。
自分の経験を通して、いつか誰かのことを、少しでも救うことができたらいいなと。
淡い気持ちを込めて。
まず、最初にお伝えしたいことがあります。
わたしは医療関係者でもなんでもない、一般人でただのWEBデザイナーです。この症状が出る前は、健康にもさほど気を配らない、働きながらひとりの息子を育てる普通の主婦で、女性で、ずぼらな母親でした。
なので、医療的にこれが効くとか、原因はこれだ!みたいな断定的なお話はしないようにする。あくまで、わたし個人の闘病の記録だと思って参考にしていただければ幸いです。
まずお伝えしたいこと‥とにかく長い!!長い!!長すぎる!!!
それは、この症状にかかると、
治らない、とにかく治らない‥
少し良くなったかな?
と思ってちょっと調子に乗って活動すると、すぐにぶり返す。
主にどんな症状が起きるか、下記にまとめてみた。
わたしはこんな症状がでた40日間の記録
・微熱が続く 36.8℃~37.5℃
・身体が重い、怠い→倦怠感 節々が痛い→関節痛
・定期的にお腹を壊す、お腹の調子が悪い
・頭が痛い、重い、眩暈→ひどいと吐きそうになる
・ひどい冷え性になる、足と手がいつも冷え冷え
・手や腕、顔がしびれる
・肩や首が異常に凝る、腰痛→ひどいと炎症を起こす
・目がゴロゴロする、結膜炎のような症状
・背中や胸が痛む
・リンパ節が痛む
・呼吸が苦しいような気がする、動悸がする
・自己判断で薬に手を伸ばすとたいへんなことになる
ひとまず思いつく限りで書いてみた。
こんな症状が1か月以上も続く‥
そして今日は、わたしの覚えてる限りで、初期症状の記憶を忘れないように、記録しておこうと思う。
初期症状の記録
すべてはここからはじまった
覚えてる限りでいちばん最初に症状が出たのは、2/28(金)夜だった‥
わたしは、1週間頑張ったご褒美に金曜日の夜ハーゲンダッツのアイスクリームを食べるのを恒例にしていて、
その日もいつものようにテレビを見ながらアイスを食べ始めた時だった‥
あれ???
なんか、味がしない???かも‥
ってなった。
せめてにおいを嗅ごうと必死でくんくんしてみても、においもしない‥
その頃は、まだ味覚嗅覚症状の話なんて世間には出回っていなくて、
花粉症の症状かな‥‥‥なんて思っていた。
次に症状が出たのがその2日後
3/2(月)お昼ごろ
会社で仕事をしていた。
お手洗いに行こうと廊下を歩いていた時、
鼻の奥がツーーーンとした。
その時、あ、、なんか嫌な予感がする‥‥と思った。
コロナのこともあったし、ウィルスとか何かが入ってきた合図だったら嫌だなと、、、
その日の夕方、帰る支度をはじめる頃、のどに違和感を感じ、これはやばいかもと、、もしかしてもしかしてなんて思いはじめた。
そのうちになんか体が怠いかも、、、と思いはじめ、どんどん具合が悪くなるのを感じながら帰りの電車に飛び乗った。
その時にはもうのどが痛くなっていた。
なんとか家にたどり着き、体温を測ってみると37.1℃‥!
夜、眠る頃には、脇と足の付け根のリンパ節がパンパンに張っていた。
なにこれ、こんなのなったことない‥筋肉痛か!?と思うほどの痛み。
家の階段を上るのも痛いくらい。
その日から家族とは別々の部屋で寝るようにした。
これはただごとじゃない気がする、やばいかもしれない。
もしもコロナだったらどうしよう、、、、、、、、
そう考えるとめちゃくちゃ怖くてなかなか眠れなかった。
そこからわたしの長い微熱闘病生活がはじまった。
微熱が下がらなくて病院に行った話
3/2にはじめて37.1℃の熱が出てから、微熱が続いた。
36.8~37.4℃の間をいったりきたり。
夕方から夜にかけて熱が出て、体が痛い‥という毎日。
世間では37.5℃以上が4日間続いたらコロナだ、病院へ行け!という情報が流れ、発熱してる場合は出勤もできないことになっていたので、会社にも行けず、もんもんとした日々を過ごす。
でも、喉がおかしいなと思ったのはほんの1日くらいで治まっていた。
咳も鼻水もなく、ただただ熱があって、関節やリンパ節などが痛む感じ。
あとはお腹の調子が悪い程度。
風邪なのか?風邪じゃないのか‥?
感染しているのか?感染していないのか‥?
発熱してから4日目、感染させる、感染するかもわからないリスクを抱えながら、かかりつけのお医者さんの元へ行った。
丁寧に診察してくださった。喉が赤くなっているとのこと。
「風邪でしょう」
と言われた。
ネットで情報を見て知ってはいたが、
「症状が軽いので申し訳ないけどPCRの検査は出来ない」
と言われ、
「風邪薬と解熱剤を飲んで様子を見ましょう。」
ということになった。
そこから薬をまじめに飲み続けたが、待てども待てども熱は下がらない。
発熱してから10日が過ぎ、もう我慢の限界だった。
このままだと仕事にも行けず、精神的におかしくなりそうだ。
歩くのもしんどい体だったが、最寄り駅の近くの総合病院まで行ってみた。
そこで、すごい体験をすることになった。
まず、発熱があって、喉が痛くなったこと、体が痛いこと、時々お腹を壊すことなど症状と経緯を説明した。
もう10日間熱が下がらないと聞いた途端、明らかに医者の表情が変わった。
熱があるのに検温もなし、喉が痛かったと伝えたのに喉も見ない。
服の上から聴診器を2、3回ぽんぽんとしてはい、終わり。
インフルの検査は拒否され、そのあと速攻で手を念入りに消毒。
コロナのコの字も聞けない、隙を与えない感じだった。
ものすごく違和感を感じた。これはなんかおかしい。
「風邪ですね。薬を飲んでしばらく様子を見ましょう。」
ちょっとちょっと、ちょっと待って。
そんなわけないじゃん、もう騙されないよ。
ここで一気に火が付いた。
もっとちゃんと調べて欲しい。
懇願して血液検査だけはしてもらえることになった。
血液検査をしてもらうため別室に案内された。
そこでまた悲劇が起こった。
私のカルテを見たとたん、看護師さんが急に別の用事が入ったから採血できないと言い出した。
他の看護師さん数人も手が空いていないと言われ、しばらく待機。
ようやく採血してくれることになって、安心したのも束の間。
その看護師さんから、
「さっさと病院から出たほうがいいよ、病院なんて来ちゃダメ」
と言われた。
それが何を意味するのか、本当のところは今でもわからないけど、ただならぬ空気を感じ取った。
これはなんかおかしい。医療現場ではすでにたいへんなことになっている。
そう思うとまた怖くなった。
血液検査の結果は特に異常なし。
先生が、診察の時より明らかに遠くのほうに座っていた。
もう何も言えなかった。下がらない微熱と、たくさんの薬を抱え、心の中でソーシャルディスタンス先生と命名し、家に帰った。
※本記事は、なつみかんさんの了承を得て、https://note.com/natsu_micanにアップされている記事より編集させて頂きました。
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