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欧米が製作した総天然色映画に残る、日本の幻想。昭和レトロな音源を追い求めてみた音楽CD・・・デジャビュを呼ぶ、謎のコンピレーション・アルバム『レコードのムード』アメリカ映画『青い目の蝶々さん』編
洋楽のムード・ミュージック(ムード音楽)の中には、
古来の日本のメロディーを使った演奏ではなく、
欧米人が「東洋」または「日本文化など」をイメージしたような、
不思議なムードの作品があります。
それらは「エキゾティック・ムード」と呼ばれることもありますが、
所謂、外国文化のイメージを音楽にした
「風変わりな幻想の世界」です。
1950年代には「日米親善」なる肩書きをもとに、
日本ロケによる「ハリウッド映画」が量産されました。
それらの映画主題歌にも、
エキゾチックな「神秘の国」というムードが用いられて
いることが多々あります。
映画音楽を取り上げることも多いムード・ミュージックでも、
それは反映されています。
筆者は、そんな映画と音楽による「日本の幻想」をテーマに
してみたいと考えました。
日本に、ありふれているようで、ありふれていないもの・・・といった
昭和レトロの幻想を追い求めてみたのです。
それが、オーディオパークにて作らせていただいた
『レコードのムード』の4作目となる、
デジャビュを呼ぶ、謎のコンピレーション・アルバム
『レコードのムード』アメリカ映画『青い目の蝶々さん』編
(オーディオパーク APCDー7004)
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『レコードのムード』アメリカ映画『青い目の蝶々さん』編
(オーディオパーク APCDー7004)
でした。映画音楽、サウンド・トラック、
ムード・ミュージック他、色々とり混ぜています。
サブタイトルにもしている
アメリカ映画『青い目の蝶々さん』だけでなく、
日本ロケによる初のシネマスコープ
アメリカ映画『東京暗黒街・竹の家』(1955年製作、同年に本邦公開)
からの主題曲、
日系アメリカ人2世の俳優、ジェームズ繁田が主演した
1959年製作のアメリカ映画『クリムゾン・キモノ』の主題歌を
何と作曲者自身がピアノ演奏している珍録音など
面白く選曲させていただきました。
イメージの世界で楽しむ音楽作品のひとつ、として
作らせていただいた「私のCD作品」です(笑)
企画、選曲から音源の用意、マスタリング、解説、デザインなど
全部を筆者自身が一人でさせていただきました。
御覧くださりありがとうございます!
磯崎英隆
追記:
1950年代から60年代にかけては、
変な映画が沢山あった時代で、
「日米親善」なる肩書きと言っても、例えば
上記の『東京暗黒街・竹の家』などは国辱的とも言われ、
散々な評価が当時なされています。
でもそんな親善ごととは関係なく、
欧米人らが、急に日本で映画を撮影し始めた理由があるんです。
それは・・・筆者による上記のCDのライナーノーツに
書いてあるので、ネタバレのために、
ここで書けませんが・・・・ゴメンナサイ。
真実を御存知ない方が書いている映画批評のような
「欧米人らが日本を身近な国に感じた」等という
理由ではなかったのです・・・
以下は「CDジャーナル・データベース」へのリンクです。
https://artist.cdjournal.com/d/moods-of-the-record---my-geisha/4113052303
曲目などの情報が御覧になれます。
商品は廃盤になっていないので、全国のCDショップにて
取り寄せ注文は可能だと思います。
上記の「CDジャーナル・データベース」からの
各店へのリンクでも出来るようです。
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