リコマース総合研究所 所長交代のお知らせ
リコマース総合研究所(以下、リコマース総研)は、循環型社会の実現と経済成長の両輪を目指す新市場「リコマース」を研究するための機関として2023年6月に設立されました。リペア業界からリユース業界を経て、リコマース業界での豊富な経験を持つメルカリの迫俊亮が所長を務めてまいりましたが、2024年4月1日より、リコマース事業の事業責任者を務める與田祐樹(よだ ゆうき)が所長に就任いたします。
與田は、メルカリの経営戦略室で循環型社会の実現に向けたロードマップの取りまとめを行い、リコマース事業が立ち上がって以降、事業責任者としてリコマース市場に関わる多岐にわたるステークホルダーと議論を重ね、その浸透に向けた取り組みを進めてきました。
このような背景から、リコマース市場のさらなる発展と成長を目指し、與田がリコマース総研の新たな所長に就任いたします。
ご挨拶
皆様、こんにちは。この度、迫から所長を交代し、新たに就任することになった與田と申します。
本日は、リコマース総研所長交代の挨拶の機会をいただき、心より感謝申し上げます。
そして循環経済の豊かな未来を共に築いていくためのアクションを行えることに、改めて深い使命感を抱いております。
循環経済の実現は、一日にしてならざるもの。私たちが目指す未来には、地道な努力と一歩一歩の前進が不可欠です。現在、各社の積極的な取り組みが始まり、循環経済を目指した胎動を身近に感じております。特に、EUをはじめとする地域ではアパレル廃棄規制の具体化が進み、その動きはますます加速の一途を辿ると信じています。
昨年の事業検討開始から、様々な企業や団体とお話をさせていただきました。改めて実感したことは、この持続的に実行可能なモデルを樹立することの難しさ、そしてその実現は、一企業の努力だけでは成し遂げられないという大きな現実でした。エコノミクスを成立させることで、はじめて循環経済の歯車がなめらかに回り始める、理想だけでは実現しない。その現実に数多くの人々が思いを込めて、孤高なアクションを取り続けている様も深く感じ取ることができました。
メーカーやメルカリのような二次流通のプラットフォーマーだけではなく、様々なステークホルダーが手を取り合い、力を重ね合わせることで、その高い現実の壁を乗り越え、循環経済は成立し得ます。この大きな目標に向かい、一歩ずつ着実な前進を相互に認め合い、促していくことが、私たちリコマース総研に課せられた役割です。
今後、リコマース総研として、我々は新たに創造された循環経済モデルが世の中に深く根付くために、立場を超えて有益な情報提供やそれぞれの立場から循環経済の実現に向けてアクションを起こしている方を取り上げ、積極的に応援してまいります。
そしてより豊かで持続可能な社会の実現のために、皆様の変わらぬご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。
2024年4月 與田祐樹
プロフィール
Head of Recommerce。青山学院国際政治経済学部卒業。大手印刷会社系列のITベンチャーを経て、2011年にグリー株式会社入社。ソーシャルゲームやスマホゲームの開発マネジメントやプランニングを担当。2015年に株式会社ファーストリテイリングへ入社し、PMとしてユニクロアプリやジーユーオンラインストアの開発を担当。2018年2月に株式会社メルカリ入社し、US版/JP版メルカリにてProduct divisionのマネージャーを担当。その後、メルカリ経営戦略チームに参画。2023年7月より現職。