加藤一二三新名人の単独インタビュー
「7月31日午後9時2分、中原名人が投了し加藤新名人が誕生した。」
加藤一二三新名人の単独インタビューが掲載されている(「近代将棋」昭和57年10月号)。
この名人戦、持将棋と千日手が挟まり、結果として十番勝負になったことで記憶している人も多いかもしれない。
新名人「中原さんとの将棋は非常に変化の多い将棋になることが多く、その場で結論が出ないのです。対局後何日かたって始めて結論らしきものが出てくることが多いですね」
「矢倉将棋は、変化が多く、序盤から色々な指し方があり、中盤の戦いも色々な駆け引きが有効で、(中略)序盤、中盤、終盤のどこを取っても変化無限の戦法です」
『加藤一二三名局集』「神武以来の天才」と呼ばれた男、加藤一二三が棋士生活60年で築き上げた1300勝1100敗のうち、本人が名局に選んだ123局を解説つきで収録。