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行政書士開業について③:実務講座は必要??

行政書士に合格したら次は独立開業。
そんな夢をふくらませている皆様こんにちは。
行政書士メシです。

行政書士試験に合格し独立の準備を進めていく中で多くの方が悩むところがいわゆる実務講座ではないでしょうか。

僕自身も合格した当時、少し悩みました。

行政書士試験は実務と直結していないとよくいわれますが本当にその通りだと思います。

今回は行政書士実務講座についてお話ししたいと思います。


①行政書士実務講座とは

実務講座とは資格試験予備校などが開催する、行政書士の「実務」を教えてくれる講座です。

多くは現役の行政書士が講師となり、例えば建設業などの許認可や入管業務、相続や遺言、離婚などの個人相手の業務、果てはマナー講座なども取り入れているなど多岐にわたります。

予備校などではなく個人の行政書士が講座を開設しているケースもあります。

費用はおおむね30万円ほど。
これを安いとみるか高いとみるか。

②実務講座のメリット・デメリット

メリット

  • 具体的な業務について教えてもらえる

  • 受講することにより合格したメンバーとの横のつながりができる

デメリット

  • 費用が高い

  • 受講してもその業務を行うかわからない

あくまで私見です・・・・
僕自身は費用が高い(平成16年当時30万円ほど)ので興味はあったものの受講はしませんでした。

③実務講座を受講した方のお話

さて、実際に受講した方のお話をきくことができました。
某大手資格試験予備校にて行政書士講座を受講し、合格後、まわりの同期の方々と同様に流れのまま実務講座を受講されたとのことでした。

建設業の許可、在留関係、その他許認可などの実務関係から名刺の作り方や、マナー講座まで。

はっきりいって役に立ったかどうかは、受講したほうがよかったかどうかは微妙とのことでした。

④僕が思うこと

そりゃそうだよね。
実際、建設業の方と話したこともないような人、許認可の手続きについて一切のイメージをもつことができない人が座学をうけても・・・・とは思います。

あまりご存じではないかと思われますが、行政書士に登録すれば各都道府県の行政書士会で様々な研修を受講することができます。

兵庫県行政書士会では初任者向けの研修もあります。
また、日行連(日本行政書士会連合会)でも中央研修所なるものが存在し、そこでオンデマンドで研修を受講することができます。

各実務に精通した行政書士、あるいは業界団体、各省庁の担当役人などが最新の情報などを含めた研修を行っています。

日行連や兵庫県行政書士会などの研修はおおむね無料です。

もちろん、予備校の講師をされている行政書士の方にも業務に明るい人もいるのは確かでしょう。教えるのは予備校の講師のほうが上手だと思われます。

研修を受けることは素晴らしいこととは思いますが、業務の受託前にどれほどのレベルのものをどれほど真剣みをもって受講できるかは僕は疑問です。

もう一つ、合格者の中で横のつながりができるという意見も多々見られますが、業務を知らない人同士でモチベーションをあげる、あげたいという気持ちもわからんでもないです。

ただ、開業講座を受講しているかを問わず僕の周りには入会3年未満の若手(年齢ではない)の行政書士が集まってきています。
皆様真剣に僕に相談をしたり一緒に業務を受託してあげたり書類を見てあげたり僕はしていますが、僕自身も先輩の行政書士にしていただいた当たり前のことです。

同期に聞くよりきけるような先輩とつながることが一番重要なのではないかと思います。

そのためには都道府県の行政書士会の行事に積極的に参加すること。さらに支部がある場合にはその行事にも積極的に参加することです。
神戸支部ではお城をめぐったり、ハイキングやツーリングをしたりと同好会活動も盛んで、その中で知り合いから仲良くなっていくとどんどん業務についても質問できたりします。

このような情報はあまり知られていない、いや知りえるわけでもあまりないのでこのような場で私見を書かせていただきました。

けして予備校などの実務講座が悪いというわけではありません。
ただ、情報に偏りがあると最適な判断ができないと思ったため書かせていただきました。

ご参考ください。

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