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ゴジラシリーズ全作レビュー&イラスト(2)『ゴジラの逆襲』
みなさんお疲れ様ですvintagedです
さて、ゴジラシリーズ2作目になります。ストーリーはこんな感じ
オキシジェン・デストロイヤーで葬り去ったと思われたゴジラだが再び出現、古代怪獣アンギラスも現れ二匹は大阪城を破壊するなど大暴れ。防衛隊はオキシジェン・デストロイヤーが無い今ゴジラへの対抗手段をもたなかった。北海道にゴジラ出現、小林の乗ったセスナが氷山に激突するが、これをヒントに氷山への封じ込め作戦を決行する。
一作目で山根博士(志村喬)が、ゴジラはこの一匹とは思えないという通り、本当にまた出現w
東宝も1っ作目の大ヒットで急遽制作したのが本作。監督が小田基義に変わった。偉大過ぎる初代の陰に隠れているけども、今後のシリーズ化の基礎を作ったともいえます。まず怪獣対怪獣というフォーマットの創造、これは今後長きにわたりシリーズ化するための基本形になりました。
怪獣パートは、冒頭のゴジラ対アンギラスの格闘が深い谷の向こうに見える構図とかかなり迫力があるし、大阪城破壊もなかなかのリアルさ。ただちょっとアンギラス弱すぎる気も、、、
人間ドラマパートは意外に面白いです。無駄のようなダンスホールのシーンも灯火管制の描き方が戦時中の生々しさを想起させるし、函館の旅館でのどんちゃん騒ぎも無駄といえば無駄なシーンですが悪くないです。
小林パイロット(千秋実)、恋人に渡すプレゼントなにがいいかなあと悩んだりしていたのに、、、、
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志村隆、千秋実と黒澤組の役者さんがでているのもうれしい。
以降はこの”東宝”的な雰囲気は失われてゆきます。
本作ではゴジラを倒す兵器はどうあるべきかについて、いきなり防衛隊出動ではなく、民間機の活躍がまず先にあります。この時代ではまだ再軍備への葛藤があったんでしょうね。
本作までは白黒作品です、それもあってまだ1作目の雰囲気は残しているといえるでしょう
ではでは