【詩】色命
紅葉から鮮やかな赤が
銀杏から賑やかな黄色が
鉛色の冷たい雨とともに大地へ染み入ると
地上には生命の思い出だけが
セピア色に残るでしょう
「厳しい雪に覆われて
全て漂白されてしまうのを
ただただ待つしかできないなんて」
いいえ、きっと季節が巡れば
赤や黄色は花となって
やがて還ってくるでしょう
貴方が流したその涙さえ
いつかは生命に変わるのですから
だからその身が熟すのを
恐れて待つのは勿体ないこと
生命を巡る色々の中に
いつか貴方の混ざる日が来ても
私が必ず貴方の花を
見つけてみせてあげますから
#シロクマ文芸部 に参加しています🐻❄️
#紅葉から 始まる #詩 を書きました。
いよいよ寒くなってきましたが、
体調にお気をつけてお過ごしください。
それでは、よい週末を🍀︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?