周りは大手にいく中、新卒でベンチャーに決めた理由と覚悟。
内定先は、人材系の企業です。従業員数は3桁いくかいかないかくらいで、ベンチャー企業に分類されます。
(そもそも、大企業、ベンチャーで分類すべきかどうかという議論はここでは置いておきます...)
私の大学は、地方国立(Aランク)、学部は体育学部なので比較的進路はいい方なんですね。周りは金融や不動産、商社を目指す学生が多いです。
ベンチャーを目指している人は物好きと思われます(笑)
自分で言うのもですが、いい大学と言われる場所に進学してまで(しかも浪人しました)、ベンチャー企業を選ぶ人はほとんどいないと思います。
「いい大学に行って、いい企業にいく」これが世の中で理想のルートではないでしょうか。
私の就職活動
私自身の就活は、長い道のりでした(笑)
留学を考えていたので、2年生の12月から就活を始めていました。意識高い系に見られていましたね(笑)
もともと「スポーツとキャリア問題を解決したい!」と思っていて、それなら人材業界だろうと、範囲を決めて就活をしていました。
12月から1年間ぶっ通しで就活をしていたわけではなく、途中でインターンを始めたり、就活が嫌になったりなど、辞めた期間はありました。
最初は大手企業をみていた
最初はメガベンチャーや大手と言われる企業を見ていました。
理由は簡単です。「みんなが知っているような企業に行ったらかっこいいな〜」「お金持ちになれるな〜」「きらきらした社会人生活を送れるな〜」です(笑)
しかし、いざ説明会に参加すると、どこか違和感を持つようになります。
一方で、名前も知らないようなベンチャー企業に惹かれるようになります。
なぜでしょうか。
それは、「働いている人」の違いでした。
働いている人と自分の価値観が合うかどうか、でした。
つまり、比較的ネームバリューがあるような企業の方の話が全くわたしの心に刺さらないんです。「すごく頭がよさそう」に見えてしまったんですね(笑)
直感で、「ここは私が行く場所ではないな」と感じました。「受かる場所ではないな」と。
実際に大手と言われるような企業(外資も)にエントリーしましたが、見事に落ちました。ベンチャー企業は数社、選考に通っていました。
この時点でも、わたしにとって受かる企業は有名な企業ではないと感じました。「選考に落ちる=合わない」からです。何年かかっても、受からないでしょう。
そこで一気にベンチャー企業にシフトチェンジ。
Goodfindやエンカレッジなど、比較的イケイケなベンチャー企業を掲載している就活サービスに登録して、ひたすら説明会に参加しました。
ベンチャーはガツガツしていて怖そう?
「ベンチャーってガツガツしていて怖そう...」とよく言われます。
あながち間違っていないと思いますが、全てのベンチャー企業ががつがつしているわけではありません。
「大手企業は歯車として扱われそう」というイメージを持つことと同じです。全部の大手企業が歯車のように扱っているわけではありません。
そもそも、みなさんがイメージする「ガツガツ」ってなんでしょうか?
職場の雰囲気が怖そう?仕事=趣味の人が多そう?土日も働いていそう?こんなところですかね。
わたしの内定先はこれら一つも当てはまりません。雰囲気は穏やかな人が多いし、着実に進むことを好むので意思決定には慎重だし、土日はしっかり休みです。残業している人は滅多にいないようで。
もちろん、同じベンチャー企業であっても、残業が普通の企業はありました。それこそ、仕事=趣味の人が多く、その環境を好んでいました。
つまり、ベンチャーだからガツガツしているのではなく、企業によって異なるということです。大手にだってあると思います。深夜2時まで働いて、翌朝6時出勤する大手企業の話を聞いたことがあります。
何が言いたいかと言うと、情報が多い世の中では実際に働いている人の話を聞くことが、就活における重要な判断基準につながります。ネットの話や噂話を鵜呑みにしていては、満足した就職活動は不可能です。
ベンチャーは安定していないのでは?
この点、めちゃくちゃ聞かれます。
しかも、コロナで経済の行先が見えない時代。「安定」は就活生にとっても重要ワードです。
では、大手企業に行けば「安定」は保証されるんでしょうか?
そもそも「安定」ってなんでしょう?ずっとその企業で働けることでしょうか?
ずっと同じ企業で働くことは、この先不可能だと思っています。どの企業もこれからどうなるかわかりません。これは大手、ベンチャー関係なくです。コロナ禍でますますその傾向は強くなりました。
だから、「安定」の基準で大手やベンチャーを選べる時代ではないです。どの企業も安定していません。いつ潰れるか、いつ働けなくなるか、わかりません。
しかし、この考え方は今までの「安定」です。
今の「安定」は自分が働き続けること。つまり、どこでも働ける、お金を稼げるスキルや経験を積むことです。
そう考えると、企業を選ぶ基準が変わるのではないでしょうか。
今までの意味での「安定」を軸に企業選択することは、もう時代遅れかもしれません。
ベンチャーに決めた理由
理由は2つあります。
1つ目は、期待値の高さです。
これは就活の軸の一つに置いていました。自分がいてもいなくても変わらない環境は嫌でした。そこで、同期が100人の中の1人より、10人の中の1人の方が、期待値が高いと考えました。
2つ目は、すごい人は企業をすごくした人だから、です。
わたしは「企業の名前に頼らない、個で生きていける人になる」
という目標があります。つまり、すごい人になりたいんですね。
よく、すごい企業に入れば自分はすごいと考えがちですが(間違ってはいませんが)、もともと何もない企業をすごくした方が、自分の中ではすごい人でした。でも、実際そうですよね。環境も整っている、事業も出来上がっていては、その環境は誰でも働けるし、その人の能力に強く左右されません。
だから、あの企業は自分がすごくしたんだ〜〜と言いたくて、ベンチャーを選んだのはありますね(笑)
これ以外にも理由はありますが、大きくまとめるとこの2つになります。
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大手の方がいい、ベンチャーの方がいいと言いたいのではなく、自分に合う企業を、
「世の中の価値観で選んで欲しくない」
ということです。
転職が普通になりつつはありますが、ファーストキャリアはこれから働く上での基準になるので、この選択は重要です。
慎重になりすぎて一社を決めるのが難しくなるかもしれません。が、わたしは最後、覚悟で決めました。これだけ悩んで、これだけ就活をしてきて、この企業がいいと感じている自分がいるんだから、その気持ちを信じようと。
そして、信じたらあとは正解の選択肢にするしかありません。「なんでこの企業に決めたんだっけ。」この原点を忘れないことが重要であり、実際に今も内定者インターンでこの原点をモチベーションに働いています。
これを読んで、自分視点で就活をしてくれる人が増えると嬉しいです...!!