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落合陽一さんの「日本再興戦略」要約まとめ

落合陽一さん(@ochyai)のベストセラー「日本再興戦略」を読んだのでまとめます。

【要点1】これからは「欧米」を見習うのは大きな間違い。歴史を振り返って整理すべき。

【要点2】いまの産業に対応するには、戦後に作られた精神構造を変形させる。

【要点3】標準化は時代遅れだ。多様性をもって生きるべき。

【欧米というユートピア】

欧米を見習おうと思うことは大きな間違い。

日本は欧米という呼び方を捨て、具体的な国を語るべき。

日本は歴史や文化の異なる国の理念を採用していることで弊害が出ている。

いま一度、自国の歴史を振り返り、どう変わるか整理すべき。

【日本型イノベーション】

欧州や米国からの学びを止める必要はない。

日本の向き不向きを見極めて価値のあるものを峻別する。

工業的な生産様式をITやイノベーションに向いた生産様式へと変えるべき。

ニーズに合わせたものを柔軟に作るフットワークの軽さが必要。

【日本はカーストに向いている】

カーストは一つの幸福である。

カーストは生業が保証され、安定した幸福が得られる。

日本人は現代の百姓として、何かを作り出せる存在になれ。

これからは一つに特化した職業ではなく、さまざまな分野を担う百姓が求められるのだ。

【標準化から多様化へ】

近代以降は人間の労働力を集約して生産効率を上げていった。

しかし今後は機械が担ってくれる能力は必要なくなる。

人間は多様性をもって生きていかなければならない。

技術をオープンソース化し、それをパーソナライズしていく必要性がある。

【少子高齢化はチャンス】

少子高齢化はネガティブな要素ではない。

働ける人が少なくなった社会では、機械化は反対が起きにくい。

むしろ機械化は社会正義になる。

少子高齢化がいち早く進むため、新しい実験がしやすい。

解決策を見つけ出せば最強の輸出戦略になる。

【日本と機械は親和性が高い】

日本人はテクノロジーが大好きだ。

日本ではロボットや機械化が技能の最大到達点として崇められている。

だからロボットフレンドリーな社会に変えることは容易だ。

意思決定の上流がAIになっても、違和感なく受け入れられるだろう。

【ロボットの軍隊を持て】

日本が少子高齢化の理想国家モデルになったら他国からの注目が集まるだろう。

少子高齢化の日本に必要なのは、自動化したロボットの軍隊だ。

日本のように少子高齢化が進み、憲法によって自衛しかしないのなら、道義上も正当化できる。

【民主主義をアップデートしろ】

内政が取り組むべきなのは民主主義のアップデートだ。

中央政府の政策は最大公約数的なもので地方には地方の決定権が必要。

現在の民主主義の問題を解決するには地方自治の推進だ。

地方は各々の幸福を追求するのが新しい民主主義だ。

【日本で必要な2つの能力】

これからは「ポートフォリオマネジメント」と「金融的投資能力」が必要になる。

百姓として生きるならさまざまな職のポートフォリオを組まなければならない。

日本はこのような生き方に対応するために、サロン型教育へと変わるべきだ。

【ワークアズライフ】

これからの脱近代の時代では個人の働き方が大きく変わる。

自分自身でマネジメントしていく働き方になるなら、ワークとライフが一体化する。

そうした時代でストレスマネジメントは生産性を向上させるために重要になるだろう。

【自分探しは時間の無駄】

技術革新が速い時代で、私たちが最先端に追いつくのは困難。

しかし誰もがビギナーであるから、必要なものにリスクを取ってやれるかが大事。

これからは今やるべきことをやることが正義だ。

自分探しに時間を無駄にしてはいけない。

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