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育児日記。名前の意味は。



我が子に名前をつけるとき、何日もかけて考え抜いた。

なぜなら、私は幼少期から自分の下の名前が大嫌いだったからだ。

何故だかわからなかった。ただただ名前を呼ばれるたびに痛みとなってヒリつき、私のことを追い詰めた。幼い頃から、私の名前を誰も呼ばないでくれ!!と、何度も何度も心の中で叫んでいた。

だから、自分の子供にはしっかりと考えて良い名前をつけようと決めていた。

だが、子供を産んでこの年齢に達してようやくわかった。私が自分の名前を嫌いな理由が。

私の名前を呼ばれるとき、明確な憎しみや怒りを持って呼ばれることが多かったからだ。

怒鳴られるとき名前が最初に使われるものだから、自分の名前の最初の文字である、「よ」を言われるだけで、体がビクッと身構える。

私の名前は、憎むべき名前であり、劣等生のレッテルで、学校の班員表の中に私の名前があることが、穢らわしいものとして扱われ続けた。
名前だから剥がすこともできず、私に着いて回る。私はいつしか、本当にそういう人物になってしまったし、そうなろうとしてしまっていた。

そう思うと、名前なんてその人を表す器であり、形でしかない。最低限のマナーを守れば何でも良かった。

ただ、その名前を、愛や優しさや温もりで埋められるかが問題なんだ。

私の名前は残念ながら、卑しい物になってしまった。

だから、我が子にはそうならないように。私は愛情を持って我が子の名前を呼び続けよう。我が子には望まれて産まれてきた子であると感じてもらいたい。

我が子の周りの人にも我が子の名前を、どうか愛情を込めて名前を呼んで欲しい。私が死んでからも、そうじゃなくても。

でも、もし仮に憎むべきものとして我が子の名前も使われるようになったとしたら、。やっぱり、私は我が子の名前を大切に愛を込めて優しく呼びたい。

名前は、呼ばれた形に変わっていくから。

今日、初めて児童館に行きました。我が子の名前を色々な人から呼ばれて嬉しかったです。



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