![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172547149/rectangle_large_type_2_599dacc384fd6c9fda3deb348c677e83.png?width=1200)
John Locke の言葉
It is thinking that makes what we read ours.
John Locke
https://templatematching.jp/John_Locke.mp4
↑目にしたもの。↓感じたこと。
試訳・拙訳:
(思索こそが読んだことを自分のものにしてくれる。→)
思索をしてこそ読んだことが己れの血肉(けつにく)となる。
よく考えながら読んでこそ読書は自分のものとなる。
思索をしなければ読書をしても何も身につかない。
学びて思わざれば即ち罔(くら)し。
Cf.「血肉」:ここでは「ちにく」よりも「けつにく」が better。
ポイント:
いわゆる「It is ~ that...」の <強調構文>ですね。
「It is ~ that...」の<仮主語・真主語構文>
e.g., It is true that Tom did it all by himself.
との見分け方は、
<強調構文>の場合「that」より後の部分に「ギャップ」がある
という点ですね。上の例では:
「 makes what we read ours」
と、主語が入るべき箇所が「ギャップ」になっています。
読み方は:It is THINKING that makes what we read ours. と THINKING に卓立を置いて発音せねばなりません。
なお、<強調構文>に頼らずに、実は
「THINKING makes what we read ours.」とするだけでも強調すること自体はできますが、
<強調構文>を使った方がダメ押し的に一層<強調>される、という訳です。Cf. https://note.com/real_hare9943/n/n670e2c59b01a<使役動詞>の make を<強制>と説明する人がいます(というよりも、大方がそう教え、一般にそう信じられています)が、
遺憾ながらこれは間違いです。ご存じだったでしょうか?実は、
make の<コアの意味>は他でもなく「~ をつくる」なのであって、
「~」の部分に<モノ>がくる場合と<コト(状況)>がくる場合がある、
ということに他なりません。
重要な点は、<コト(状況)>が結果的に主語による<強制>と解釈されるか否かは、言語外情報(文脈や場面)に依存する、という点です。
e.g., Listening to jazz music makes me relax.
→ 通常、人間はリラックスすることを好むものだという<一般常識>に基づいて解釈すると、
この make を<強制>と解釈するのは不自然ですよね。
e.g., The father made the kids go there.
→「the kids がそこに行くのを嫌がっている場合」のみ<強制>と解釈されます。
→「the kids がそこに行きたいと思っている場合」だったとしたら、これを<強制>と解釈するのは変です。
e.g.,「宿題を終わらせない限りパーティーに行くこと禁止」とされていた the kids に対して、仮に
「いいよいいよ、行っておいで。あとはお父さんがうまく話をつけておいてあげるから」と言って送り出してあげた、といったような場合なら、
<強制>と解釈するのは変です。
この点に関しては、上述の:
make の<コアの意味>は他でもなく「~ をつくる」なのであって、
「~」の部分に<モノ>がくる場合と<コト(状況)>がくる場合がある、
ということに他なりません。
という箇所を再度思い出してください。そう、そうなのです。そもそも、
「~」の部分に<モノ>がくる場合
にしたって、作られる<モノ>が結果的に「よし」とされることになるのか「ダメ」とされることになるのか、そういったことは最終的には言語外情報(文脈や場面)に依存することになります。
「~」の部分に<コト(状況)>がくる場合だって、これと全く同じことが言えるのだ、という訳です。いかがでしょうか。おわかりいただけましたでしょうか。
教訓:学びて思わざれば即ち罔(くら)し。
そう、これぞまさしく、It is thinking that makes what we read ours. ですね。
https://note.com/real_hare9943/n/n9c3694fa3b3a
ps
It is thinking that makes what we read ours.
というタイトル文の太字部分に即して、もう少し具体的に考えてみましょう。
makes(=以下の状況をつくる):
[<what we read (=読むもの)> <ours=自分のもの>]
さてここで、
<what we read (=読むもの)>
と
<ours=自分のもの>
との間に
<目に見えない/耳に聞こえないBE動詞>
が(理論上)存在する
と想定してみましょう。つまりこうです:
[<what we read (=読むもの)> BE <ours=自分のもの>]
こうした状況を make がつくる、と見做せばよいというわけです。
当方のロゴです↓
![](https://assets.st-note.com/img/1738373563-neIojWAES3lT62DRuv0X1fqN.png)