all/every/each
昨日の投稿
https://note.com/real_hare9943/n/nba587faad229
の続きです。
all と every と each、お互いけっこう紛らわしいですよね。さて、その異同は?
each:全体を意識せず、個々の「個別性」に言及。
all, every:以下解説します。
All students wear the same clothes.
Every student wears the same clothes.
Each student wears their favorite clothes.
1’. all:個々のメンバーよりも全体をひとつとして捉える。
2’. every:全体をイメージしてから個々に向かい、「同質性」に言及。
3’. each:全体を特に意識せず、個々の「個別性」に言及。
1’’. 生徒はみんな同じ服を着ている。
2’’. 生徒は誰もが同じ服を着ている。
3’’. 生徒はそれぞれ自分の好みの服を着ている。
ps
3. の「their」は、「his or her」「her or his」「his/her」「her/his」等の clumsy な言い方の代わりに口語で近年頻繁に使われる形式。
(「単数・複数」という「数」の問題は無視して)「性差」の問題を回避した言い方。
なお、こうした用法を「singular “they”」と言ったりしますが、この言い方は少々 misleading ですね。というのも、ここで言う「singular」は<意味>上の概念を指してしまっていますが、こうした “they” が例えば主語に立った場合、<形式>上はあくまで複数動詞で受けるからです(Each student... They “are”...)。ただし、you の場合は単数でも複数でも you are となるのですから、この用法の they もそれと同じと考えればよいのだ、とも言えますね。つまり、you の場合同様、単数か複数かは談話文法上(前後の文脈から)and/or 語用論上(場の状況から)理解される、ということですね。
また、この種の they は「ノンバイナリーな/Xジェンダーな/ジェンダークィアな/ジェンダーオーサムな性自認を持つ人(LGBTQ+)」を指す用法としても近年注目されています。
e.g., “This is my friend, Jay. I met them at work.”
なお、he/she と並んで、she/he や s/he や、最近では
ze という「単数」扱いで「性差」に関してニュートラルな(性別不問な)表現
も一部で使われています。
因みに、以下も参照:
many nice memories:「(漠然と)たくさんのよい思い出」に対する表現として
(頻度が低く硬い表現だが)
many a nice memory:「数々の(1個1個の)よい思い出」
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