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☆新海誠監督作品と地元に映画館設立の話 〜作品に込められた「だから大丈夫だよ」〜

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1 はじめに

 新海誠監督の作品を見ると心が浄化される。
 大ヒット作「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」は映画館のスクリーンで見たが、3作品とも美しい映像が印象的な映画だった。同時に、震災や自然災害を念頭においた強いメッセージと祈りが伝わる作品だった。
 

2 「君の名は。」

 思わず息を呑む場面がいくつかあった。はらはらしながら見たので、見終わった後、脱力してすぐに立ち上がれなかった。懐かしく美しい風景の数々、ヒロインの可憐さ、入れ違い、行き違い、思いがけないストーリー展開…… いつまでも心に残る作品だった。

  瀧の声は神木隆之介、三葉の声は上白石萌音、人気と実力を兼ね備えたふたりが演じている。Radwinpsの音楽も映画を盛り上げる。
 映画館のスクリーンで2回見たが、何回も見たくなる作品。


3 「天気の子」

「君の名は。」があまりにも強烈なインパクトを与える映画だっただけに、次作のインパクトは前作ほど大きくはなかったが、心にしみるいい作品だった。私はこの作品も好きだ。

 何日も降り続く雨、不思議な力を持つ少女、陽菜。
 陽菜の声は森七菜が演じている。
 大雨被害が繰り返される現実世界とも重なり、考えさせられる。
 映像が美しい。


4 「すずめの戸締まり」

 迫力のある扉のシーンが印象に残る。
 人間が椅子に変身させられてしまうという、奇想天外さもユニーク。その役の声を松村北斗が演じる。
 しゃべるネコのダイジンが小憎らしく、存在感を発揮する。
 
 新海監督はこの作品について
「苦しみや困難の先には希望がちゃんとあるし、過去の自分に『だから大丈夫だよ』と伝える未来の自分がきっといる。 そんなことを伝えたくてこの作品を作りました」
 
と語っている。

 ヒロインの鈴芽は可憐でありながら、たくましく勇敢な魅力あるキャラクターだった。
 この映画に勇気をもらった。


5 「君の名は。」以前の作品

「言の葉の庭」(46分)
「秒速5センチメートル」(63分)


 短いフィルムの中に美しい世界が広がる。絵の美しさとストーリーの透明感や繊細さが新海作品の魅力だと思う。 

「秒速5センチメートル」は、松村北斗主演で、実写化が決まっている。アニメに描かれた世界がどのように実写化されるのだろうか。

6 新海監督と地元映画館設立計画

 新海誠監督の人気映画のアニメーション制作で知られるアニメ製作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)が中心になって、新海誠監督の地元・出身地に新しい映画館を設立する。コミックス・ウェーブ・フィルムは、2024年8月8日、新会社「CWF CINEMAS」を立ち上げたことを発表した。
 計画ではCWF CINEMASは2026年夏頃を目途に長野県佐久市中込地区に映画館を設立し、劇場の運営もする。新会社設立と合せて、映画館オープンに向けた事業化を加速する。

 長野県佐久市は群馬県と接する中央東部にある町で人口は10万人弱、県内で4番目の都市である。市の周辺には小諸市、軽井沢市、小海町なども位置する。『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などのヒット作で世界的に知られる新海誠監督は、この佐久地域の出身だ。
 しかし佐久では長年、新海誠監督の映画も上映してきた地域で唯一の映画館「佐久アムシネマ」が、2023年秋に惜しまれつつ閉館となった。これにより映画館空白地域となっている。
 これを残念に考えたコミックス・ウェーブ・フィルムや地元が協力して新たな映画館の設立に乗り出した。映画館の設立場所はJR小海線の中込駅の近隣を予定している。
 新会社の代表取締役社長は、コミックス・ウェーブ・フィルム創業者で代表取締役会長の川口典孝氏が務める。またCWF CINEMASにはコミックス・ウェーブ・フィルムのほか地元企業、川口氏、新海監督の個人会社も出資する。
 オープンまではまだ2年ほどあるが、完成した暁には地元の映画文化の活性化に一役買いそうだ。

アニメーションビジネス ジャーナル   より引用

 新海監督は、長野県南佐久郡小海町で生まれ育ち、佐久市内の高校へJR小海線で通った。新映画館オープン予定の佐久市中込は、監督が高校へ通学する際に毎日利用していた学校最寄りの中込駅がある地区であり、地元は新映画館に熱い期待を寄せている。

JR小海線中込駅 この近隣に新映画館が設立される
JR小海線は小諸(長野)から小淵沢(山梨)を結ぶ。
特別列車「HIGH RAIL 1375」が人気。
1375は小海線野辺山駅の標高1375m(JR線全国最高地点)




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