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水彩、三原色+白と黒で描いてます(68)興福寺
奈良を散策途中、「こんなところから、興福寺の五重の塔がみれるんだぁ」思わず写真をパシャリ!そんな興福寺の五重の塔を描いてみました。
1.今日の一枚:興福寺の五重の塔、奈良
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ただいま、興福寺の五重塔は、修理・修復工事の中途。令和13年に工事終了予定とのこと。
興福寺さんのHPによると、五重の塔は、何度も被災にあり、現在の塔は、いまから約600年まえの1426年ころ(室町時代・足利政権時代)に再建された塔。
どなたが再建を指示・指導されたのかは、調べましたが調べきれず、わかりませんでした。
しかし、何度も被災・災難にあったにもかかわらず、その当時、再建にあたり強い熱意を持った方がおられたのでしょう。
いや、ここ興福寺のシンボル的な立地、塔と言うシンボル的な建物から見て、被災・災難にあっても、建て替えるのが当たり前になっていたかもしれません。
明治時代に修理修復されたそうですが、再建されてから、約600年もスッとした立ち姿を保っているのを見ているだけでも、見る価値があります。ホント歴史を感じます。
2.作成メモ
作成日:2024年11月
絵の具:5色で描いてます=三原色(赤青黄)+白黒
水彩紙:ラングトンプレステージF4
3.5色(三原色+白黒)描きにこだわっています(4)
ネットには「絵の具は混ぜれば混ぜるほど、色が濁ってくる」と書かれています。
では、たった3色(三原色)でも、混ぜても濁らないためには、どうすれば良いのか?色を混ぜれば混ぜるほど、色が濁るという現象を、どう解決したら良いのか?
色々、ネットで調べました。自分なりにたどり着いた結論が下記のふたつです。
・結論ひとつ目:透明水彩絵の具の「透明」の色を選ぶ
・結論ふたつ目:単一顔料で作った絵の具を選定
・ひとつ目の「透明水彩絵の具の『透明』の色を選ぶ」とは?
ネットで勉強してわかったことですが、透明水彩といえど、透明水彩の絵の具には4つの「透明」がありました。絵の具メーカーのウィンザー&ニュートンが、(下記)詳しく描いています。
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絵の具には「透明度」があり、「透明」の透明水彩絵の具、「半透明」の透明水彩絵の具、「半不透明」の透明水彩絵の具、「不透明」の透明水彩絵の具です。4つもあるんですねぇ。知らなかったです。
各絵の具メーカーさんのカラーチャートにも4つの「透明」が記載されていることもあり、これらも参考になりました。
詳しく知りたい方は下記をクリックするとウィンザー&ニュートンのPDFに飛びます。(これは絵の具の基礎勉強にぴったりだと思いました)
https://www.bonnycolart.co.jp/download/doc/winsor_newton_1.pdf
自分は混色するときや、重ね塗りするときの透明度を落とさないために、透明水彩絵の具の中の「透明」の三原色(絵の具)を選択しています。
・結論のふたつ目「単一顔料で作った絵の具を選定」とは?
これが、混色しても濁らない色を選定するキモになりました。
メーカーさんが絵の具の色を作るために、単一の顔料で作ったものもあれば、2種類、3種類と、複数の顔料を混ぜて作った色があることを知りました。
下記はホルベインのカラーチャートの中から、いわゆる「赤」を取り出しましたが、(自分調べですが…)クレムソンレーキ、ピロールルビン、ピロールレッド、スカーレットレーキ、オペラが2つから3つの顔料を使っていました。
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単色で使う場合、2つ、3つ、もともと顔料が混ざっていても、濁らないと思います。
しかし、絵の具をちょっと筆に付けた段階で、単独でその色を使う場合もありますが、ちょっと混色したくなるものです。
他の色と2色、3色と混色しているつもりでも、使う絵の具を顔料の数に置き換えると、4つ、5つの顔料が混ざることになり、濁る原因になるのでは?と考えました。
よって、混色しても濁らないよう、単一顔料で作られた三原色(赤・青・黄色)を選定しました。これなら3色まぜても、3つの顔料までしか混ざりません。
今のところ、これで(自己)満足しています😀
では、どんな「透明」で「単一顔料」の三原色をつかっているのか?です。
最初はメーカーさんがおすすめ、選定している三原色の絵の具を使っていましたが、今は、自分の気に入った色が出せるよう、自己流の三原色にしました。
このお話も、長くなりそうなので、次のお時間に…m(_ _)m
今日も、わざわざ見に来て頂きありがとうございます。励みになっています。
おわり m(_ _)m