介護職の苦労
介護施設の状態
歳とをとり、心を育てていかなければ人間は成長しません。
ビジネスとして高齢者を受け入れる受け皿となる介護という仕事が沢山整備されてるようでいて、
人間として成長をしきっていない、歳だけとった高齢者がどんどんと送られてくるわけです。
そしてまた、人間として未熟である介護職員の人達が仕事として受け入れていく。
高齢者の方にいい思いをしてもらう取り組みや、楽しませるプログラムをすることが介護施設の努力することになってきています。
「生き方を考えていこう」
「歳をとってもまだ出来ることはある」
もっと何か出来る人達が、社会のためや施設のために出来ることをプログラムに盛り込んだ施設が今後出てきたらいいな。と思うのが私の考えです。
人間の一番の生き甲斐
歳をとって体力が衰えできないことが増えていく。だけどもその中で出来ることを行い、自分が誰かの役にたっていると感じる事が人間の一番の生き甲斐なんです。
高齢者の葛藤
「社会の役にたっている自分」
×
「衰え思うようにならなくなっていく自分」
この葛藤の時に、
「お金を払ってサービスを受けてるんだからもっといい待遇をしろ!」
というようなことを、御家族からもご本人からも、押し付けられる介護の職員の人たちにとったら、手を挙げたくなるような時はいっぱいあるだろうなと感じます。介護はすごく大変なお仕事だと思います。
私たちもまた老後を考える
歳をとって思い通りにならないことがどんどん増えていく。その時に、自分の心を自分自身でどう整えていくのかということを、私たちもまた今から練習しておく必要があると思います。
歳をとって介護施設に入り、お金を払って何でもしてもらう。そんな無責任な自分であったら自分が苦しくなっていきますよね。
介護者は自ら望んで施設に入ったのか?
歳をとっても人間はわがままだし、愚かで、どんどん子供に戻っていく。思うようにならないこともいっぱいある。でもこの介護施設に預けられた人達っていうのは、自ら望んで来た訳でもないということを同時に理解されているとおもいます。
介護施設に起きている現状を、ひとつの人間の生き方、そのままの姿として、世の中に発信し、問題提供して欲しいなと思うんです。
悪口ではなく、淡々と介護施設の現場の様子、現状、感じたことを、例えばブログとかに綴って欲しいなと思うんです。
介護に携わる人のためにできる事
そこで自分の気持ちも生理出来ますし、これから介護に携わろうとしている人、今介護の仕事にたずさわりストレスを抱えている人達に
「人間が老いることはどういうことか」
「人間が死ぬということはどういうことが」
たまに会いに来て文句を言うような家族の人達にも知ってもらわなくちゃいけない。
「お金を払うからサービスをやってくれ!」
自分たちが何も出来ないからお金を払って預けてるわけですよね。
介護者を家族のように思い接する
介護施設にいらっしゃる方、介護施設に入居されている方は、商品やサービスを提供してもらってるという感覚ではなくて「家族と会いたい」んです。
だからあなたが、おじいちゃんおばあちゃんの娘、息子になったというつもりで、もし接することが出来るのならば、
「このムカつくおじいちゃんは自分の親だ」
「このワガママなばあちゃんは自分の親だ」
そう勝手に思い込んで接した時に、おそらく介護の現場は極楽とは行かないかしれないけど、地獄からやり甲斐のある職場に変わっていくはずです。
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