
和菓子をお探しの方に「あも」という銘菓をお勧めしたい。
昨日は義実家へ行く用事があり、
お母様がお抹茶をたててくださるということで
棹物のお遣いを頼まれた旦那。
まず棹物がわからない2人。
♦︎棹物とは
羊羹やういろうなど、細長い棒状の和菓子を指す名称。この語源は、羊羹などを作る際に流し固める型を船と呼ぶため、そこから着想した言い回しだとされる。数える際は一棹、二棹というのが本来の言い方だが、昨今は一本、一個などの数え方が一般的に。断面に模様や季節の風景等を表現したものなど棹物ならではの技巧的な美が存在する。
今日から羊羹は一棹、二棹、と
素敵に数えられるようになりました。
新宿高島屋に着いたものの、
和菓子のお店に馴染みのない私たちは
気がついたら和菓子エリアをぐるぐると3周。
少し目が慣れてきて、
初めてがっつりガラスケースを覗いたお店で、
すかさず店員さんが試食のお声がけ。
普段ショップの接客に関わる仕事をしていますが、
タイミング、声色、言葉遣いのどれも素晴らしいファーストアプローチだなあと感心してしまい、この時点で好印象◎
お店はこちら。

恐れ入りながら、今回初めて知りました。
1958年に滋賀県で創業した和菓子屋さん。
『叶 匠壽庵』
試食させていただいたのは春霞。
桜のお菓子はあまり得意では無かったのですが、めちゃくちゃ美味しくて感動。バランスが絶妙という言葉を真に体験した感じ。見た目の美しさも相まって初手で心を掴まれました。
ですが7人分のお菓子を用意とのことで、万人受けではない桜系のお菓子はエントリーならず。
そこで確認すべきは定番商品。
それがタイトルに記載した「あも」でした。

写真からも伝わる贅沢すぎる小豆の粒。
希少な丹波大納言小豆が丁寧に仕込まれていました。
全て小豆だと羊羹ですが、これは中に羽二重餅が入っていることでキャッチーさが出ている気がする。
これが本当に美味しくて、
30歳にしてやっと和菓子の魅力に気づきました。
しかも一本1400円ほど。
これ一本で6〜7切れ食べれるので、
ひとり300円しない手土産は
気を遣わせすぎない感じになるから良い。
(あと荷物も嵩張らない)
もっと色んな和菓子を食べてみたいなあと
感じた日でした。
これまで何気なく
享受していたものの価値に
改めて気がつく瞬間に出会うたびに
大人になったなあと感じるこの頃。
K