「もう一品作る…?」と悩むときの考え方

「ご飯、味噌汁、メインのおかず…。これで足りるかな?でも、なんだか物足りない気もするし、もう一品副菜を作るべき?」

そんなため息をつきながら、キッチンに立つことはありませんか?
料理講師時代にも、Instagramのフォロワーさんからも、多くの方からこんな内容の話を聞きます。
「毎日の献立づくり、メインはなんとかできるけど、副菜まで手が回らなくて…」
「栄養バランスを考えると副菜は必要だとわかっているけれど、時間がない…」

私自身も、献立のマイルールを作る前は
「これで十分かな?もう少し頑張った方が良いかな?」
と悩むことがありました。
でも、ある時気づいたんです。
副菜って手間をかけた料理じゃなくていいんだ、必要ない時は作らないと決めることも大切だ、と。

そして、一品足すかどうかという悩みは
料理上手な方も悩むほど、たくさんの人が抱えるものです。
今回は一品足すかどうか迷っている人に向けて、
ちょっとした考え方やアイデアをお伝えしたいと思います。

「3品でも十分」という安心感を持って

まずお伝えしたいのは、「ご飯・味噌汁・メインのおかずが揃っていれば、基本的に十分!」 ということです。
これだけでも栄養バランスはしっかり整っていますし、
あとは食べる人の満足度やシチュエーションに合わせて考えればOKです。
たとえば、家族の食事量が多く、物足りなさそうな時は副菜を足すのも良いです。
一人暮らしや少食の人の場合、これ以上増やしてしまうと逆に「多すぎる」と感じることも。
自分や家族が「これで十分だったな」と思える食事の量を知ることが第一歩です。
それでも
「やっぱりもう一品あった方が華やかだな」
「もう少し野菜をプラスしたいな」
と思う日もありますよね。
そんな時は、簡単に作れる副菜をサッと用意するだけで十分。
「ちょっと足りないな」という隙間を埋めるような感覚で、軽やかに考えてみましょう。

常備菜という味方

おすすめしたいのが「常備菜」という考え方です。
「え?作り置き?それって大変そう…」
と思われるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。
実は、週末のちょっとした時間を使って2~3品作っておくだけで、
平日の食卓がぐっと豊かになるんです。
例えば、きんぴらごぼうや煮物、野菜のマリネなどは、冷蔵庫で3~4日は保存が効きます。
私のおすすめは、日曜に1時間ほど使って、以下の3品を作っておくことです。

根菜類のきんぴら(にんじん、ごぼう、れんこんなど)
切り干し大根の煮物
カラフル野菜のマリネや浅漬け

これらは作り方も簡単で冷蔵保存もきく上、
いろいろな野菜を摂取できる優秀な常備菜なんです。

冷凍野菜を味方につける

結構盲点なのが冷凍野菜です。
「冷凍野菜って、なんだか味が…」という声も聞こえてきそうですが…。
実際問題、私がそう思っていたので同じような人もいるでしょう。
近頃、野菜が高いのも相まって、あまり選ぶことがなかった冷凍野菜を使用する機会も増えました。

使ってみると意外に美味しいものが多く、
最近の冷凍野菜は本当に優秀だなと感じました。
冷凍野菜は収穫してすぐに冷凍されるため、
栄養面も生野菜とあまり変わらないようです。
きのこなど、冷凍すると旨みが増えるものもあるので、生活スタイルに合わせて選択できるといいですよね。

もし作るなら手間をかけない系の副菜を

作るか悩む理由のひとつは、「時間や手間がかかるから」だと思っています。
私はもし追加で作るなら副菜でと思っているので、
今回は「手間をかけない副菜作り」のコツをお伝えします。
これからお伝えする3つのタイプを覚えれば、
冷蔵庫にあるものでパパッと一品作れるようになりますよ。

ここから先は

3,161字

¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?